エラストマーの成長ドライバーはHNBR
日本ゼオン、中計第2フェーズを発表
会員限定 原材料 2023-06-08
日本ゼオンは6月7日、2030年度を最終年度とする中期経営計画「STAGE30」の第2フェーズ(2023~2026年度)を発表した。最終年度である2026年度の売上高5,100億円、営業利益580億円、既存事業ROIC9%、新規事業売上高160億円増(2019年度比)を目指す。「2030年度の目標を着実に達成するため、計画は2年ごとにローリングしていく」(田中公章社長)考えだ。
全社戦略には①カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する「ものづくり」への転換を推進する②既存事業を「磨き上げる」、新規事業を「探索する」③「舞台」を全員で創るという従来からのものに加え、④経営基盤を「磨き上げる」を新たに設定した。「社会の期待に応え、ステークホルダーとの信頼関係をさらに強化するためのもので、ガバナンスの強化が第2フェーズのコンセプトになる」(同)。
全社戦略に基づき、CO2排出量(2019年度比、単体、Scope1、2が対象)は2026年度に29%減を目指す。省エネの推進やプロセス革新、エネルギー転換を進め、2030年度(同)の50%削減に繋げていく。また、持続可能な「ものづくり」の推進へ、2022年度におおよそ30%だったSDGs貢献製品の売上比率を2026年度には40%に高めていく。
新たに全社戦略に位置付けた経営基盤を「磨き上げる」では、外国人/女性役員比率25%、社外役員比率過半数、女性管理職比率12%、政策保有株式対純資産比率15%未満を2026年度目標値に定め、コーポレートガバナンスの強化等を推し進めていく。
既存事業のうちエラストマー素材事業は、
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