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スタートアップ企業を対象に5年間で1億ドルを出資

旭化成、カーボンニュートラルに特化したCVC投資枠を設定

原材料 2023-04-11

 旭化成は、カーボンニュートラルを実現する新たな取り組みとして「Care for Earth」投資枠を設定。水素、蓄エネルギー、カーボンマネジメント、バイオケミカルなどの環境分野の課題解決に取り組むアーリーステージのスタートアップ企業を対象に、2027年度までの5年間にグローバルで1億ドルの出資を実施する。

 同社は2008年から、新事業創出のためにコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の取り組みを進めており、スタートアップ企業への投資・提携活動を実施している。2011年からは米国シリコンバレーに拠点を移し、これまで、米国・欧州・中国・日本において50社を超えるスタートアップ企業に投資を実施。数々の協業や2社の買収により、イノベーションの起点として機能してきた。

 同社は、全事業に共通する価値提供の視点として、ニューノーマルでの生き生きとした暮らしを実現する「Care for People」、カーボンニュートラルでサステナブルな社会を実現する「Care for Earth」を掲げて社会課題の解決に取り組んでいる。

 今回、2050年のカーボンニュートラル達成に向けて従来とは投資期間や投資判断基準が異なる「Care for Earth」領域に特化した投資枠を設定することで、新規事業創出だけでなく、投資活動を通して同社および社会のGHG排出量を削減することを目指す。また、カーボンニュートラル分野でエコシステムに参加することを通し、マテリアル領域のポートフォリオ変革の起点としても同投資枠を活用していく。

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