日本ゼオン、東ソー、出光興産、トクヤマが提案
「周南コンビナートアンモニア供給拠点整備基本検討事業」が採択
原材料 2022-08-31
日本ゼオン、東ソー、出光興産、トクヤマの 4 社は、経済産業省・資源エネルギー庁が公募する「非化石エネルギー等導入促進対策費補助金(コンビナートの水素、燃料アンモニア等供給拠点化に向けた支援事業)」へ「周南コンビナートアンモニア供給拠点整備基本検討事業」を共同提案し、補助事業者に採択された。
同事業では、2030年までに周南コンビナートにおける年間100万トン超のカーボンフリーアンモニア供給体制を確立することを目的に、出光興産徳山事業所の貯蔵施設を周南コンビナートにおけるアンモニアの共通供給拠点として整備し、周南コンビナート各社(需要側)へのアンモニア供給インフラ検討を行う。
また、今後4社は同事業をベースとして、実装置でのアンモニア燃焼実証等のさまざまな取り組みを通し、周南地区における国内初のアンモニアサプライチェーンの構築を推進する。
周南コンビナートは、化学原材料や化学製品、鉄鋼・セメント・ファインケミカルといった多彩で高付加価値の素材を生産・供給しており、その競争力の維持と発展のためには、生産活動に伴い発生する CO2 排出量の抑制が欠かせない。
周南コンビナートでは周南市の牽引の下、化学工学会と連携した「周南コンビナート脱炭素推進協議会」(周南協議会)が1月に設立されるなど産官学が一体となり、現行の設備・産業インフラなどを最大限に活用することで、2050年のカーボンニュートラルコンビナート(CNK)の実現を目指している。
周南協議会ではこれまでに、周南コンビナートの産業競争力の維持・強化と脱炭素化の両立を目指し、2050年の CNK 実現に向けたグランドデザイン、バックキャストによるロードマップの策定、具体策の議論などを進めてきた。
CNK 実現の具体的方策の一つとして、アンモニアサプライチェーン構築に必要な共用インフラ整備の検討を4社共同で推進する事を7月に合意し、同事業の提案に至った。
4社は同事業を通し、周南地区におけるアンモニアサプライチェーンを構築し、脱炭素社会の実現に貢献していく。
-
【特集】合成ゴム
日本ゼオン、インド市場は技術サポートで差別化図る
原材料 2024-07-17
-
【人事】
日本ゼオン
人事 2024-06-27
-
独自コーティングで品質安定性...
日本ゼオン、細胞培養用マイクロプレートの新製品を市場投入
原材料 2024-06-25
-
「Inkbit Corporation」
日本ゼオン、3Dインクジェット・プリント・システムを開発する
原材料 2024-06-20
-
【特集】ゴム企業の健康経営
日本ゼオン、ウォーキングイベントなど運動習慣作りに注力
原材料 2024-06-18
-
土地等含め約700億円投資、年産...
日本ゼオン、COPの新プラント建設へ
原材料 2024-06-13
-
住友化学との合弁を解消
日本ゼオン、ZSエラストマーを吸収合併へ
原材料 2024-06-13
-
ポートフォリオ組み換えの一環
日本ゼオン、徳山工場の合成ゴム製造設備の6割を生産停止へ
原材料 2024-06-12
-
7月1日納入分からキロ50円
日本ゼオン、石油樹脂と熱可塑性エラストマーを値上げ
原材料 2024-06-11