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「新機能性材料展2017」で

クラレ、熱可塑性エラストマーの新製品紹介

原材料 2017-02-21

来場者で賑わうブース


 クラレは2月15-17日に東京ビッグサイトで開催された「新機能性材料展2017」に出展し、熱可塑性エラストーの新製品を紹介した。

 今回紹介したのは、①「新規バイオ由来原料を用いた水添スチレン系エラストマー」と②「高ガスバリア性能を有する水添スチレン系エラストマー」の2種。

 ①はクラレの重合技術やポリマー水添技術と、バイオ由来の新規共役ジエンモノマーの「β-ファルネセン」を組み合わせて開発した水添スチレン-ファルネセン共重合体。

幅広い用途を提案

従来の水添スチレン系エラストマー(HSBC)と比べ柔軟かつ流動性に優れ、各種極性樹脂、金属に対し優れた接着力を有する点が特長。また永久伸びや圧縮永久歪に優れるほか、幅広い温度領域で高い制振性を示す。

 ②は同社の水添スチレン系エラストマー「ハイブラー」をベースに開発したもの。一般的なHSBCと比較して低い酸素透過度や水蒸気透過度を示すことに加え、任意のポリプロピレンとコンパウンディングすることで硬度調整が可能。押出成形品や射出成形品の分野でブチルゴムなどの代替品として提案していく。

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