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ホースシリーズ全製品でRoHS2規制物質「不使用」

八興、パンフ作成で環境対応アピール

工業用品 2017-02-21

 八興(東京都板橋区、阿部広之社長)は、「柔軟フッ素ホースシリーズ」、「工業用・汎用ホース」、「食品・産業用ホース」、「エアーホース」、「塗料・塗装用ホース」、「継手・保護具」などホースシリーズ全製品が、15年6月4日にEU官報で公布された禁止物質(制限物質)を定めた「改正RoHS指令(RoHS2)」規制対象物質「不使用」ということを改めてアピールするパンフレットを作成し、拡販を図っている。

 RoHS指令では鉛や水銀など6物質が禁止物資として定められていたが、RoHS2においてDEHP、BBP、DBP、DIBPの4物質が追加され、17年1月現在で合計10物質が禁止対象物質と定められている。これら物質は、用途やカテゴリにより異なるが、19年7月22日から段階的に使用禁止規制が開始される。

 新たに禁止物質となった4物質のうち特にDEHP(フタル酸ジ-2-エチルヘキシル)は、日本国内においても電線被覆や「軟質ポリ塩化ビニル製ホース」などの可塑剤として、軟質ポリ塩化ビニル(PVC)製品に幅広く採用されているが、RoHS2規制後は使用できなくなる(規制濃度0.1wt%)。このため規制開始前に、規制物質を使用しない製品の早急な生産対応が、メーカー各社へ求められている。

 需要喚起を図る
 八興では15年前から、軟質塩ビ製ホースに規制対象外の可塑剤を採用しており、安心・安全なホースとして好評を得ている。このため19年7月からの規制開始を受け、ホースシリーズ全製品がRoHS2規制対象物質を使用していないことを改めてアピールし、需要喚起を図る方針でいる。

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