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中計「T-2018」Phae2を発表

東海カーボン、 成長地域への展開と事業領域拡大へ

原材料 2017-02-20

説明する長坂社長


 東海カーボンは2月16日、中期経営計画「T-2018」のPhase2を発表、改めて収益性改善や事業領域拡大、M&Aに取り組む姿勢を明らかにした。最終年度にあたる2018年12月期に売上高1,100億円、営業利益90億円、ROS(売上高利益率)8%をめざす。

 カーボンブラック事業については、成長地域への展開と事業領域の拡大を図っていく。同社の長坂一社長は「これまで中国メーカーの安値攻勢を受けてきたが、ここに来て技術が評価される時代が到来した。現在、当社のカーボンブラック事業を取り巻く環境は良く、これがしばらく続くだろう。タイヤを中心に使用されるファーネスブラックは、グローバルで年率4-5%成長する」とし、グループ最大規模を誇るタイ拠点を活用したタイ・インドなど東南アジア市場への積極展開を進めていく考えだ。

 また、同事業ではインクジェットプリンタ用インクに使用される水性カーボンブラックの本格展開も図る。販売拡大に向けては、知多工場内に新規プラントを建設する計画だ。「水性カーボンブラックは、それほど大きくなる事業ではないが、売上規模で10億円に近いレベルにはなるのではないか」(長坂社長)としている。

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