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開発背景をウェビナーで紹介

JSR、JINSの新製品「Neuron4D」開発に貢献したCarbon社の3Dプリンター

原材料 2020-09-24

 JSRの米・Carbon社製3Dプリンターを扱うCarbon事業推進部は9月15日、3Dプリンター関連ウェビナーを開催した。テーマは「JINSはNeuron4Dをどのように産み出したのか?」。当日はJINS J Eyewear Labから中屋光晴ディレクターと浅田敬一デザイナーの両氏が、JSRのCarbon事業推進部から銅木克次氏が登壇。またJSRのCarbon事業推進部の澤田安彦氏がモデレーターを務め、対談形式で行われた。

 Neuron4DとはJINSが「ラティス構造」(格子状に組み上げた構造)のクッション性を装備したサングラス。ラティス構造は、掛け心地において頭の形状に合わせて追従するストレスのないフィット感が得られ、このほか通気性や強度などメガネフレームに求められる要素の共存を高いレベルで実現した製品。いずれもCarbon社の3Dプリンターが製品化に向けて貢献した。

 JINSでは常に新しい付加価値に重きを置く企業として、J Eyewear Labをコンフォートテクノロジーをブランドコンセプトの軸にしながらアイウエアの掛け心地をテクノロジーと融合して革新的なものに変えていくハイエンドブランドとして位置付けている。Neuron4Dのプロジェクトでは、内側のパーツ制作にCarbon社の3Dプリンターによるラティス構造を使うことでインドアからアクティブまで、シーンを選ばずシームレスにフィットするというコンセプトを実現している。

 特に通気性についてはこの構造の放熱性や風通し性の役割が高く機能した。さらにクッション性を保ちながらずれにくいといった性能もフレームに持たせることができた。

 「従来からイメージしていた3Dプリンターは試作品段階でのクオリティだった。しかしCarbon社の3Dプリンターを知ったことで、その印象が一変した」と中屋氏は語る。

 またデザイナーの立場から浅田氏は「3Dプリンターは積層タイプでの仕上がりしか知らなかったが、今回はこんなに柔らかい素材でこんなに繊細な形状ができることに驚いた」とCarbon社の3Dプリンターの性能を認め、開発への採用に至った経緯を語った。

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