PAGE TOP

【新年インタビュー】日本ゼオン田中公章社長

「化学企業として基本に戻り、生産革新にしっかり取り組む」

原材料 2017-01-06


 ■アクリルゴム、HNBR(水素化ニトリルゴム)について
 アクリルゴムはトウペと統合しましたが、現在は耐熱性能を高めたアクリルゴムの新しい市場を切り拓こうということで、トウペと当社、両社の生産設備を使って新しいアクリルゴムを合成し、世の中に展開していきたいと考えています。

 HNBR「ゼットポール」は、耐熱性を20℃アップさせた製品がガスケットやタイミングベルトの心線処理剤などに使われており、今後のさらなる需要拡大を狙っています。また最近話題の油中ベルトについてもその範疇に入っています。これまで「ゼットポール」に無かった需要分野に展開できるようにしたいと考えています。

 ■2017年の見通しについて
 2017年は中期経営計画SZ-20 PhaseⅢのスタートの年度となります。そこで2020年のあるべき姿に向けた目標達成への計画の精度を高めようと、各事業部から出される計画案に対して精査し、緻密なものにしようと検討会を重ねているところです。

 当社を取り巻く状況はフォローの風が吹いていますが、慢心せず、着実に事業を進めていきたいと考えています。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物