【新年インタビュー】日本ゼオン田中公章社長
「化学企業として基本に戻り、生産革新にしっかり取り組む」
原材料 2017-01-06

「2016年度において中期経営計画SZ-20 PhaseⅡが終わり、2017年はPhaseⅢのスタートの年度となる。2020年までの4年間で、当社が描き、ありたい姿の“化学の力で未来を今日にするZEON”に向けて明るく、力強く事業を進めていく年にしたい。化学企業として基本に戻り、そして生産革新をしっかりやっていきたい」と、日本ゼオンの田中公章社長は語る。
■2016年の日本ゼオン
上期はかなり為替に翻弄されました。予算に対して営業利益の差額は、そのほとんどが円高の為替の影響です。しかし、下期に入り天然ゴム価格、ブタジエン価格が上昇傾向となり、さらに円安基調となり、当社にとってかなりフォローの風が吹いているのは事実です。しかし天然ゴム価格もブタジエン価格も、為替にしても、ちょっとした要因で変化していきますので、株価なども含め不安感は常に持っています。
■SSBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)事業について
国内では、外資のランクセス(アランセオ)と国内企業4社の5社がそれぞれ特徴を出した製品開発で競い合っています。
SSBRは従来のエマルジョンSBRとは違って、タイヤが求める要求性能に対してその対応力が非常に高いポリマーで、環境対応の低燃費性、グリップ性、耐摩耗性といったトレードオフ関係の性能を達成しなければならず、さらにカーボンブラックの代わりにシリカを使うため、その分散性を高める必要があり、その課題クリアのため変性したポリマー構造を持っています。
先般、住友化学とは双方のSSBRの事業統合に向け新会社設立で合意していますが、現在それぞれが持つ固有の開発技術を持ち合い、今後新製品などを開発していく上で、技術的優位性を出していけると期待しています。
SSBRはタイヤ向けの汎用合成ゴムの範疇ですが、決して成熟した製品分野のものではありません。いかに早く新しい技術を見つけ、習得して独自性を高めていくか、まさに新規事業に要求されるものと同じ対応が求められていると思います。
ゴム全般について言えることですが、新しい機能が要求されるということはまだまだ成熟した製品ではなく、研究・開発を進めていく上で新しい技術を導入するなど、色々と多角的にチャレンジしていくことが必要です。
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