【決算トーク】
第1四半期合成ゴム、需要は厳しい見通し
原材料 2020-05-11
2021年3月期第1四半期(4~6月)の合成ゴム需要は厳しい見通しだ。4月下旬、合成ゴム大手2社(JSR、日本ゼオン)が決算説明会を開催。状況を不透明としながらも、厳しい見通しを示した。
4月27日の説明会でJSRの宮崎秀樹取締役常務執行役員は同期のエラストマー事業部門について「売上収益は前年同期比20%減とみている」と話した。一方、4月28日の説明会で日本ゼオンの平川宏之取締役常務執行役員は同期の特殊合成ゴムの需要について「前年同期に比べ3~4割減の覚悟が必要になる」と語った。いずれも需要が大きく後退すると予想する。
背景にあるのが新型コロナウイルスの感染拡大だ。合成ゴムの需要先である自動車、タイヤの稼働率が世界的に大きく下がっており、その影響を受けている。
同期のプラント稼働率については「販売見通し通り」(JSR)、「4~5月に75~80%、第1四半期で8割」(日本ゼオン)と、おおむね8割の稼働状況になりそうだ。
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