淡輪社長は代表権のある会長に
三井化学、社長に橋本取締役・専務執行役員[詳報]
原材料 2020-02-05
三井化学は2月5日、同日開催の取締役会で、代表取締役・社長執行役員に橋本修取締役・専務執行役員(56歳)が就任する人事を内定したと発表した。4月1日付けで就任する。なお、淡輪敏代表取締役・社長執行役員(68歳)は代表取締役会長に就任する予定。
2月5日、本社で記者会見した淡輪社長は、「6年前に社長に就任した際に任期を5年程度と考えていたが、後継者育成や市場環境変化を鑑み、外部機関や内部人事諮問委員会と検討した結果、今回の時期での交代となった。
私が社長に就任した2014年は純利益ベースで3期連続の赤字という厳しい環境下で、まさに背水の陣で経営に臨んだ。構造改革を粛々と進め、投資を成長領域に集中させることで業績の回復を図り、ある程度の成果はみえてきたと思っている。
橋本専務は、一言でいうと図太い。彼と最初に仕事をしたのは2000年から2003年にかけて、住友化学と経営統合の交渉を行った時だ。当時、私は人事サイドを、彼は実務交渉を担当していた。交渉は非常に厳しいものだったが、彼は何を言われても、いつも平気な顔をして帰ってくる。彼にサンドバッグの『サンちゃん』というニックネームを付けたくらいだ。最初はただ単に鈍いだけなのではないかと思っていたが、それは『打たれ強さ』の間違いだった。
また、彼には経営企画部長として、2016年に発表した長期経営計画「VISION2025」の策定に携わってもらった。彼の図太さと長期経営計画に精通している点からも、今後は彼に経営の舵取りを任せたい」と語った。
橋本専務は、「いくら図太いとはいえ、今回の重責を引き受けて、非常に身の引き締まる思いだ。これまで淡輪社長が振ってきた旗のペースをさらに加速させていきたい。当社にとっていま最も重要なことは、『ポートフォリオをしっかりと変革し、事業基盤を強化していく』ことだ。これにより、グローバルに輝く企業グループになれるよう、さらなる企業価値の向上に努めていきたい」と語った。
橋本修(はしもと・おさむ)氏の略歴 1963年10月19日生まれ、56歳。東京都出身。1987年3月北海道大学法学部卒業、同年4月同社入社、2012年4月機能化学品事業本部企画管理部長、2014年4月理事・同、同年10月理事・経営企画部長、2015年4月執行役員・同、2017年4月常務執行役員・ヘルスケア事業本部長兼新ヘルスケア事業開発室長、同年9月同・ヘルスケア事業本部長、2018年6月取締役・同・同、2019年4月同・専務執行役員・同
趣味は子どもに付き合って始めた空手。子どもは3カ月で辞めてしまったが、本人がはまってしまい、15年間続けている。量販店巡りも趣味。「現在、ヘルスケア事業を担当しているので、オムツやティッシュペーパーの値段などをチェックしながら買い物するのが楽しみ。家の生活必需品の買い出しは私の役目」(橋本専務)と語る。
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