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【特集】合成ゴム

旭化成、年間で5%ほどの伸び見込む

会員限定 原材料 2019-12-26

 旭化成のSSBRの上期(4-9月)販売量は、前年同期を上回った。「世界的な新車販売の減少に伴い、新車用タイヤの生産も減少したことで、SSBR市場全体も影響を受けた。こうした状況はある程度予想していたため、全くの予想外ではなかったが、それでも厳しかったと思う。SSBR全体では世界的に見ても好調な地域はなかった」(旭化成)。

 下期(10-3月)見通しは慎重にみている。「年初に今期予算を立てた段階では上期が厳しく、下期には回復すると言われていた。しかし、世界的に上期の低迷は回復しそうにない」(同)。環境が影響し、同社の販売量も上期並みの成長にとどまる見通し。年間では前期比5%ほどの伸びとみている。

 年産3万トンを増強したシンガポール工場は、5月からサンプル出荷を実施し、認証を得たユーザーから本格的に出荷している。2020年代前半には3万トン分がフル生産に移行する見込みだ。

 2025年にかけて世界のSSBR市場は、年率4-5%伸びるとみられている。その中で同社は、従来通り高付加価値品を軸とした戦略を推し進めていく。「汎用品で勝負することはない。高付加価値品は、SSBR市場全体の伸び率を上回ると見込んでいる。転がり抵抗低減やウェット性能向上、操縦安定性などに寄与できるよう、今後も各性能をバランス良く向上させていく」(同)。

 川崎工場を最先端の技術発信基地と位置付け、同工場で開発したグレードをシンガポール工場にも展開していく。

 一方、連続重合法を採用する川崎、シンガポールと異なり、バッチ重合法を採用する大分工場は、連続重合法を下支えしながら、技術的にコントロールしやすいバッチ重合法の特徴を生かした研究開発を進めていく。

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