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水系ポリウレタン分散剤の用途開発

ランクセス、伊・ラティーナに新研究所

原材料 2018-07-25

イタリア・ラティーナ拠点


 ランクセスはこのほど、イタリア・ラティーナに特殊水系ポリウレタン分散剤(PUD)の用途開発および技術サービス(AD&TS)を行う研究所を開設したと発表した。同研究所は、同じ拠点内で現在稼働しているウレタンシステムズ(URE)ビジネスユニットのAD&TSセンターの一環として、特殊水系ポリウレタン分散剤に特化。独立した施設として機能する。技術に特化し科学的に高度なサービスを提供することで、UREビジネスユニットが構築してきた顧客やエンドユーザーとのパートナーシップをさらに強化する方針。稼働は、2018年度第3四半期を予定している。

 同研究所では、ガラス繊維のサイジングだけでなく、皮革や繊維の表面仕上げ、プラスチック、ガラス、金属の支持体被覆に使用される多様なコーティング剤や接着剤用途において市場のニーズをサポートすることが可能。UREビジネスユニット責任者のマーカス・エッカート氏は「VOC(揮発性有機化合物)フリーおよび低カーボンフットプリント素材に対する顧客の需要は増加している。さらに、取扱制限物質に対する規制が強化されていることで、水系製品の応用研究の必要性は高まっている。そのため、用途開発に特化した技術センターの開設は、環境に優しい技術と化学の観点においてもランクセスの戦略と一致している」としている。

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