過去最高業績を達成
ニッタ、主力のベルト、ホースが牽引
工業用品 2017-11-08
ニッタの18年3月期第2四半期業績は、売上高が364億7,700万円で前年同期比14.0%増、営業利益では28億7,300万円で同15.2%増、経常利益は62億7,600万円で同29.6%増、四半期純利益が48億8,300万円で同25.5%増と増収増益決算となった。
11月2日大阪本社で会見した新田元庸社長は「上期は国内・海外ともに順調で、売上高・利益とも過去最高となった。主力のベルト、ホースが牽引し、空調やデバイス関連も好調に推移した。需要先では、半導体製造装置や物流、ロボット、建設機械関連が良かった」と業績概要を説明した。
国内売上高は前年同期比13%増、海外売上高は同10%増。海外売上高比率は32%。海外は東南アジア、中国、韓国が順調。中国は建機や繊維機械向けが伸長し、韓国は半導体関連が伸長した。半導体産業が好調だったことで、持分法適用会社であるゲイツ・ユニッタ・アジアとニッタ・ハースの業績も好調だった。また、北米では物流向けが、中南米では自動車向けが堅調に推移した。
事業別動向は、ベルト・ゴム製品事業は、売上高が133億6,300万円で同8.0%増、営業利益が12 3,800万円で同2.6%減。物流向けでカーブコンベヤが伸長。紙工や繊維機械向けで平ベルトも好調に推移した。営業利益の減少は、欧州での原材料調達でコストアップが生じたため。
ホース・チューブ製品事業は、売上高が160億5,400万円で同15.0%増、営業利益が16 億2,500万円で同14.8%増。半導体製造装置向けチューブ製品や、自動車向け、建機向けホース製品が好調だった。
その他産業用製品事業は、売上高が52 億900万円で同35.4%増、営業損失が3,600万円(前年同期は2億1,700万円の損失)で前年度比1億8,100万円の改善となった。売上高は浪華ゴム工業の子会社化により10億円増加。またインテリマーテープがスマートフォンに採用され堅調だった。浪華ゴム、インテリマーテープによる増収と、空調製品の利益改善により営業損失が大幅に削減された。
同社は10月27日に通期業績予想の上方修正を発表した。それによると、売上高は709億円で前期比10.2%増、営業利益は52億円で同21.2%増、経常利益は113億5,000万円で同17.5%増、当期純利益は89億5,000万円で同13.5%増の予想。売上高、利益とも過去最高の見込みで、中長期経営計画「V2020」第2フェーズ(2017年度)の目標である売上高700億円を達成する。
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