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【インタビュー】

広島化成取締役田丸知宏氏、快適・安全性キーワードに製品開発

工業用品 2017-09-26

田丸取締役・工業用品事業本部本部長


 ■海外展開
 ウェザーストリップを生産するインドネシア工場が、今年4月から計画通りに量産を開始した。工場はバンドンにあり、敷地面積は約2,100平米。投資額は約5億円。2021年に売上高4億5,000万円を計画している。国内の主要顧客の1社から製品供給を開始したが、将来的には、国内取り引きが拡大している他の日系メーカーへも国内同様に展開したい。

 また技術供与という形で、中国、インド、タイ、フィリピンにも海外展開している。ただし、モノづくりの拠点はあくまでも日本と考えている。国内工場のQCD(品質・コスト・納期)のレベルを維持・向上させて、その生産方式を海外にも展開していく。

 ■今期業績計画
 工業用品部門の今期(17年12月期)売上高は36億円で、前期比若干の増収を計画している。自動車はインドネシア工場分が加わるので増加する見込み。非自動車部門は、遮音材は引き続き増収、点字ブロックは新製品開発により品揃えを充実させたため微増の見込みだが、床タイル他が減少する見通しのため、トータルでは横ばいと予想している。

 ■今後の課題
 自動化・省力化が一番の課題。そして人材育成、海外展開なども課題だ。人材に関しては、製造部門でベトナム人が、設計部門でインド人が働いており、人材の多様化も進んでいる。

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