17年度 期の出足は国内順調
【インタビュー】タイガースポリマー渡辺健太郎社長、内部の収益マインド向上など進める
工業用品 2017-07-25

今期、中期経営計画が最終年度を迎えるタイガースポリマー。国内の出足が順調だ。80周年を迎える来期から始まる次期中計では「内部の収益マインドの向上や社内の効率化などを進め、最終年度となる2020年度の売上高500億円を目指す」と語る渡辺健太郎社長に話を聞いた。
■17年3月期を振り返って
17年3月期は営業、経常、当期純利益のそれぞれが2ケタの増益で、いずれも過去最高だった。営業利益は連結が4期連続の増益、単体が5期連続の増益だった。自動車部品を中心とした売り上げ増などが寄与した。海外子会社は現地通貨ベースでは全社が増収し、メキシコ、マレーシアを除き増益だった。
政府が推奨するROE(自己資本利益率)8%も達成した。ただ、これは意識していたわけではなく、売上高と利益が向上した結果、達成できたものだ。
配当は15円で、前期に比べ1円増配した。一方で、今は海外を中心に投資が活発だ。配当は配当性向だけで決めるのではなく、海外投資など資金の需要を総合して考える。今は投資に向け、内部留保を相応に確保したいと思っている。
■今期の見通し
今期は売上高が405億円の横ばいで、営業利益が26億円で前期比7.0%減、経常利益が27億円で同11.4%減、当期純利益が19億円で同10.8%減を見込んでいる。国内はオリンピックや震災復興などの需要に対応し売り上げを確保していく考えだ。一方の海外は増収を見込んでいるものの、事業所移転の経費増や為替の影響、原材料価格の上昇などにより、利益面は厳しい見込みだ。
■足元の状況
4-6月の売上高は、自動車部品が主要ユーザーの勢いがあり増加しているなど、期の出足としては国内が予想以上に強く、順調だ。
海外についても売り上げは健闘している。
国内外を合算すると、増収ながらも、原材料が世界的に上昇しており、利益の足を引っ張るかもしれない。
■連結の設備投資
前期は41億円だった。米国の子会社「TIGERFLEX CORPORATION」で5-10億円を投資し、土地建物を購入した。今期中に移転し、年内にはそこで生産を開始したい。移転により、生産能力は2-3割増加するとみている。また前期は米国の子会社「TIGERPOLY MFG」でもラインを増設した。
今期の投資額は約45億円を計画している。中国、タイで自動車部品の生産能力を増強するほか、TIGERFLEX CORPORATIONの整備など、設備投資の中心は海外になるだろう。
■電気自動車(EV)への対策
EVの普及が進むにつれ、当社としては将来的に吸気系部品の減少が見込まれる。そのためEV化への対策として、電池回りの冷却ダクトの開発やミッション回りの金属の樹脂への転換に向けた提案などを進めている。
■次期中期経営計画
今期で中期経営計画が終わる。中計で掲げていた2017年度の計画に対し、為替の影響等もあり売上高は未達だが、利益はまずまずの水準だと思う。
80周年を迎える来期から始まる次期中計では、最終年度の2020年度に売上高500億円を目指していく。そこに向けて、内部の収益マインドの向上や社内の効率化などを進めていく考えだ。
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