【特集】伝動ベルト
三ツ星ベルト、国内は高付加価値品伸ばす
工業用品 2017-06-27

ULTRA e-POWER
三ツ星ベルトの17年3月期のベルト部門の売上高は564億800万円で前期比1.7%減だった。このうち自動車用ベルトは280億5,700万円で同1.2%減、一般産業用ベルトは192億3,300万円で同1.6%減、OA機器用ベルトは28億2,800万円で同8.4%減だった。海外の販売が順調に推移したものの、円高が影響した。
一般産業用ベルトは、国内は前期並みだったものの、海外が大きく伸びた。
国内は、一般・農業補修用向けのVベルトやOA機器用ベルトはマイナスとなったものの、歯付ベルト全般は前期並みを確保した。農業補修用向けは国内での農家の減少などの影響を受け、OA機器用についてはOA機器製品の国内生産減少の影響を受けた。ただ、Vベルトの中でも省エネタイプのe-POWERシリーズや歯付ベルトでは高トルクタイプといった高付加価値品は伸びている。歯付ベルトにおいては、ロボット向けや大型産業装置向けが好調だった。
海外は農機向けが好調に推移したことに加え、OA機器用も堅調だった。農機向けは、中国やタイを中心に好調に推移した。
今期の国内は前期並みを見込んでいる。「国内は農家や農機具店も減少しており、その影響により農機そのものの生産が減少、Vベルト販売への影響が大きい。省エネや高寿命といった高付加価値品を伸ばしていく」(三ツ星ベルト)。
Vベルトでは、交換マニュアルを作成、配布し、好評を得ている。「これまでは、工場など現場の経験値で交換が行われていたが、交換マニュアルはどういう状態になれば交換するかを写真やイラストにより示している。交換のタイミングが分かりやすくなったと言われる。現場の作業を助けるという面で貢献していると思う」(同)。
歯付ベルトは、ロボット向けに期待する。「人手不足や省力化により、国内にある工場のロボット採用は今後も増えていくとみられる。それに伴い使用される歯付ベルトも国内でまだまだ伸びるだろうし、それが中国などへも波及するとみている。精度と耐久性が要求され、付加価値が求められる分野でもあり、ロボット業界の動向にはしばらく注目している」(同)。
また、ここ数年着実に伸びているポリウレタンベルトへの期待も大きい。「ポリウレタンベルトは背面に一体成形加工を施すことで、当社独自の付加価値をつけやすい。背面の加工はアイデア勝負の部分でもあり、伸びしろはまだまだある。顧客とコミュニケーションをとり、需要を掘り起こしていきたい」(同)。
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