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【特集】ロール・ブランケット

宮川ローラー、17年度の足元も需要堅調続く

工業用品 2017-06-22

新製品のゼブラローラーDタイプ(手前)と同Mタイプ(奥2本)

 
 宮川ローラーの16年度(3月期)業績は前期比増収増益となった。16年度は年初からの需要好調が11月頃まで持続。それ以降も「やや落ち着いたものの勢いは年度末まで続き、年度を通じて概ね堅調に推移した」(同社)。

 分野別では「印刷用、工業用などで極端な落ち込みはなく、ほぼ全分野で需要は底堅かった」(同)。特に印刷用は、業界自体はデジタル化が進み需要は減少傾向にあるが、UV印刷向けや食品・医療関連のパッケージ印刷向けなどが比較的順調に推移。「印刷機械の新台導入やオーバーホールを行うユーザーも多く、これらのスポット需要も業績を押し上げる要因となった」(同)。

 17年度の足元も「堅調な需要が続いている」(同)。同社では2月に印刷業界に向けた「コンバーテックジャパン」(東京ビッグサイト)、4月にフィルム業界に向けた「高機能フィルム展」(同)に出展しており、「両展示会ともに来場者からの問い合わせも多く、今年も反響は上々だった」(同)。現在はこれらのフォロー営業に注力し、積極的に新規開拓を進めている。

 両展では高機能性シワ防止用ローラー「ゼブラローラー」の新製品を出品、披露した。新製品は紙や不織布など比較的厚めのワークに最適な「Dタイプ」と微細溝が施された薄めのワークに対応する「Mタイプ」の2種で、4月から正式販売を開始している。これらが加わったことで同シリーズのラインアップは全5品種に拡大。ユーザーニーズにより適した製品の提供が可能となり、高機能フィルム分野での販売増を期待している。

 また新製品に加え、UV印刷用ローラー「グランポール」やグラビア印刷用圧胴ローラー「セーフティインパクト・α」、帯電防止・粘着ローラー「ミモザ」シリーズなど「確実な需要が見込める」(同)メイン製品の展開にも注力。これらを軸に多彩な製品群を提案し、今期も増収増益を目指す。

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