41人が出席、連携強化を呼びかける
兵庫ゴム工業会/兵庫県ゴム工業協同組合、新年互例会を開催
工業用品 2025-01-22
兵庫ゴム工業会(池田浩会長・三ツ星ベルト社長)と兵庫県ゴム工業協同組合(松岡泰生理事長・ナショナル護謨社長)共催の令和7年合同新年互例会が1月10日、神戸ポートピアホテル本館(兵庫県神戸市)の布引・北野の間で開催された。当日は総勢41人が出席、にぎやかに執り行われた。

あいさつする池田兵庫ゴム工業会会長
冒頭、池田兵庫ゴム工業会会長があいさつに立ち「今年の正月は神戸も日和がよく、ほのぼのと過ごされたと思う。2つ印象深いことがあったので紹介したい。ひとつは駅伝で青山学院大学が圧勝で2年連続総合優勝を果たした。原晋監督がインタビューの中で、選手ともどもの苦労を聞かれたが、能登の震災でご苦労されている方々と比べれば苦労という思いはないと語り、大変感銘を受けた。また、もうひとつは日本製鉄のUSスチールの買収に関わること。ある経済コンサルタントが『バイデン大統領の買収禁止令と、それに対し自由経済の原理についての議論が起きているが、もしテスラがトヨタに買収をかけた時、日本政府はそれを止めれるか』。あくまでも可能性の問題だが、会社を預かるものとしては背筋に寒いものを覚えた。そんな時代が来たことを感じた年の初めだが、今年も兵庫ゴム工業会と兵庫県ゴム工業協同組合に対してご支援いただきたい」と語り、主催者のあいさつとした。

あいさつする松岡兵庫県ゴム工業協同組合理事長
引き続き、松岡兵庫県ゴム工業協同組合理事長があいさつに立ち「足元の状況を取り巻く環境から鑑みて、根本から取り組みを変えていかねばならないような潮目が変わってきたと感じている。コスト優先から粗利追求の時代を迎えている。我々のような零細・中小企業が生き残っていくにはコストを下げて受注を稼ぐのではなく、独自性をもってそれに見合った利益をちゃんと得ていく、付加価値化の方向しかないと思う。付加価値は優れた製品の形だけにあるのではなく、この製品はこの企業に頼まないとだめだとか、デリバリーでの安心感など多様に示す方法がある。さらに労働力不足の時代に、量産化して薄利多売に戻ることはできない。もう後戻りができない時代となってきていると考えている。会員、組合員企業の皆さんはこれまでも幾多の荒波を乗り越えられている。今後は情報交換や場合によっては技術提携など連携を組めるように組合の枠組みを使っていただきたい」と述べた。
また乾杯のあいさつには植野富夫バンドー化学社長が立ち「昨年の年始は能登の震災などがあり、あまり高らかにごあいさつはしにくい環境だった。今年は穏やかな年明けを迎えられた。今年は色々と節目の年と言われている。我々にとって忘れてはいけない阪神淡路大震災から30年、戦後は80年、そして昭和で数えると100年となる。あと身近で大きなことがらとしては、日本にゴム工業が勃興したのが明治18年の1885年で、神戸の地とされており今年で140年になる。国内景気は緩やかに回復とは言われているが、その中心は非製造業とのコメントがついている。製造業は苦労しているが、兵庫から元気を取り戻すべく皆さんと乾杯をしたい」と発声、懇親に入った。

あいさつする丸山兵庫ゴム工業青年クラブ代表幹事
途中、新春クイズや和太鼓松村組の勇ましい演奏、抽選会など盛りだくさんなイベントを挟み丸山高史兵庫ゴム工業青年クラブ代表幹事が閉会のあいさつをし、散会となった。
内海商店、和光製作所の2社が加入
兵庫県ゴム工業協同組合に内海商店(本社・兵庫県姫路市、内海慶治郎社長)と和光製作所(本社・兵庫県姫路市、廣田晃一社長)の2社が昨年加入した。内海商会は11月に加入。同社は1935年創業で、パッキン・ガスケット製品、ゴム・スポンジ製品など長年蓄積してきた製造技術を持つ。
和光製作所は12月に加入。同社は1962年の創業で、ゴム・プラスチックス成型部品メーカーで金型から成型まで一貫生産する。姫路市に本社工場のほか2工場を有し、フィリピンにも工場を持つ。
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今後の交流会の在り方などを議論
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