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【特集】ゴムシート(ゴム板)

オーサカゴム、今期原料高で価格改定を検討

工業用品 2017-05-24

 オーサカゴムの16年度(3月期)ゴムシート事業は前期比2%増収となった。売り上げ面ではプラスを確保したものの、「業界全体の低迷が続き、低位安定してしまっているような」(同社)状況。製品面では特殊品の「1,500ミリ幅ゴムシート」が加工における利便性が好評で底堅く推移したほか、地域別では「各地域ともほぼ前年程度の水準と伸び悩み、特に関西地域の動きは鈍かった」(同)としている。

 同社ではゴムシートを使用した施工の請け負いも行っている。昨夏には新横浜のアイスアリーナ(スケート場)の改装工事に伴い、リンクやロッカールーム、トイレ、通路などで全面的な床材ゴムシートの敷設工事を実施した。「国内有数のスケート場のため敷設範囲が広かったほか、濃淡グレー2色のゴムシートによる市松模様での敷設など、デザイン性を重視した工事となった。これまでにない施工で大変苦労したが、無事やり終えることができた」(同)としている。

 足元では製品、製造設備両面で切り替え作業を進めている。製品面では環境負荷物質を含まない特殊品「KANKYOゴムシート」とは別に、昨秋から汎用ゴムシートでも環境対策品の一部出荷をスタート。この3月から逐次正式上市し、今年度内での全面切り替えを目標に進めている。また製造面では、ゴムの表面処理システムを従来の方法から新たな方法への切り替えを進めており、設備の改装を実施している。

 17年度は、これまでと同様「成長度の鈍化しているゴムシート市場で、新規用途開発にも繋がる新たなゴムシートの開発や、高機能・高付加価値製品の開発上市に務めていく」(同)方針。前期比3%増収を計画している。

 なお利益面では、年初から原料価格の大幅な値上げが実施されつつあり、非常に厳しい状況になると想定している。同社では「合理化・効率化により価格維持に努めてきたが、この原材料価格と運賃コストの値上げで大幅なコスト上昇となっている。原料価格の動向を注視し、状況に応じて製品価格の改定を実施したい」としている。

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