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EV関連製品「バッテリー冷却プレート」を初展示

住友理工、「人とくるまのテクノロジー展 2024」に出展

工業用品 2024-05-17

 住友理工は、5月22~24日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」、7月17~19日にAichi Sky Expo(愛知県常滑市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展 2024 NAGOYA」に住友電気工業および住友電装と共同で出展する。

 ブースでは、安全、快適、グリーンな未来を支える取り組みとして、「カーボンニュートラル」「EV」「自動運転」3つのテーマを中心に、技術・製品を展示する。

 住友理工グループでは本展示会で、EV に関する製品として「バッテリー冷却プレート:クールフィットプレート」「放熱防音材:MIF」「薄膜高断熱材:ファインシュライト」「自動車ウィンドウフィルム」の展示を予定している。また、自動運転に関する製品として「ドライバーモニタリングシステム」「光透過内装品」を展示する。

 ■展示品
 ◇バッテリー冷却プレート:クールフィットプレート【初展示:特許出願済み】=バッテリーを冷却する製品で、バッテリーの底面(流路の上側)を効率良く冷却でき、さらにバッテリーの温度均一化を図ることができる。並列流路内に突起を有していることが特長で、この突起により渦を発生させ、流体境界層を撹拌させることで、効率的な冷却性能を発揮する。また、突起を最適な箇所に配置することで、任意の箇所の冷却効率を向上させ、バッテリーの部位別温度差を縮小することにより、バッテリー寿命の延長に貢献する。

 ◇ドライバーモニタリングシステム(シート一体型)=独自開発のセンサーをクッション形状に加工してシートと一体化した製品。センサーで計測した座面の圧力変化のデータを取得し、生体情報(心拍成分や呼吸成分などによるバイタルデータ)が推定できる。シート型センシング機器による計測データをもとに、ドライバーの居眠りや疲労予兆検知など、乗員の異常時対応、管理者による運行支援、労務管理といったサービスに繋げる。

 ◇薄膜高断熱材:ファインシュライト=高分子材料技術を応用し、空気が動けないほど微細なナノサイズの細孔を持つ高断熱フィラー(シリカエアロゲル)を塗料化。不織布、成形樹脂などの基材にコーティングすることで、静止空気以上の高断熱性を発揮する。モビリティのEV化において、車室空間の冷暖房効果を高める同製品は、電費抑制による航続距離の延長に貢献する。

 ◇放熱防音材:MIF(Magnetic Induction Foaming)=「放熱」と「防音」を両立した防音ウレタン。熱伝導粒子を入れたウレタンを磁界中で発泡成形することで粒子が繋がり、熱の通り道を形成する。一般的な発泡ウレタンの10~50倍(同社調べ)もの放熱性能を実現。モーターやeAxleなどの車載電装機器の騒音・熱対策に貢献する。

 ◇自動車用ウィンドウフィルム=自動車のガラスに貼り付けることで、遮熱・UVカットなどの効果を発揮する。透明な導電材料を均一に分散することで、運転時の視認性確保と太陽からの熱(近赤外線)を吸収する遮熱機能を両立し、車内の快適性向上、冷房負荷低減にも貢献する。東南アジア(マレーシア)で約16万台の採用実績がある。

 ◇光透過内装品=独自開発の光透過表皮を活用し、車内空間を演出する製品。通常時は高質感のあるインテリア、使用時にはバックライト照射に連動し表皮が透過することで、進化したイルミネーションを体験できる。また、センシングデバイスへの拡張性もあり、使用時にのみスイッチが現れるHMIデバイスとしての活用も可能となっている。

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