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【特集】ゴム・樹脂ホース

十川産業、自社ブランド品への切り替え進む

工業用品 2017-03-22

MEGAハイプレッシャーホース


十川産業の17年3月期業績は増収増益になる見込みだ。

上期は天候に恵まれたことでエアコン用ホースや農業用ホースの販売が好調。下期に入った10月以降は、工業用品が回復した。工場は24時間フル生産の状況だ。

 ネット通販も順調だ。同社は10年ほど前からネット通販に取り組んでいるが、「工場、学校、研究所向けなどに、10年間ずっと好調に推移している」(同)という。ネット通販の売り上げ比率は拡大しており、今後も伸びていくと予想している。

 また以前から取り組んでいるOEMから自社ブランド品への切り替えも進んでおり、自社ブランド比率も高まってきている。「OEMで量を追い、売上高を上げるには、人員や設備の増強など規模の拡大がどうしても必要になる。今の人員、設備を最大限活かすには、売上高よりも経常利益率が重要で、そのためには自社ブランドの販売比率を高めていかなければならない」(同)。自社ブランドは、今後もラインアップを拡充していく考えで、「いかに付加価値をつけていくかが重要だ」(同)という。

 18年3月期も増収増益を目指す。「トランプ大統領によって、不透明な部分はあるが、ネット通販の伸び、自社ブランド比率の向上により、増収増益を目指す」(同)という。

 注力するのが新製品「MEGAハイプレッシャーホース」と「MEGAサンブレーホース」。

 MEGAハイプレッシャーホースは、一般ブレードホースの4倍の耐圧力を有する透明高圧ホース。高弾性特殊配合と高圧補強構造により、低圧から高圧まで幅広く対応する。また透明のため、流体の目視確認が容易で、保守管理作業効率が向上する。トンネル・ダム建設や工事現場、土木・建設工事のグラウトデリバリーに適している。

 一方のMEGAサンブレーホースは工場・機械の給排水、土木・建築現場での給排水に適した工業用ホース。高弾性樹脂を使用することで、耐圧性能が向上しており、またナチュラル色のため流体確認も容易となっている。

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