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今期(17年4月期)売上高 6-7%増の見込み

【インタビュー】レヂテックス・菅井敬社長

工業用品 2017-03-22


 レヂテックスは、天然ゴムラテックス接着剤・粘着剤を主力にするゴム素材メーカー。独自製法の開発に力を入れ販路開拓を進め事業を拡大している。同社の菅井敬社長に17年4月期の業績見通しや海外拠点の現況、昨年開設した大阪和泉工場の状況について聞いた。

 ■17年4月期業績見通し
 今期は、昨年5月から10月までの前半は好調に推移した。その後年末にかけてやや減速したものの、この1、2月は安定している。通期売上高は前期比6-7%増になる見込みだ。

 主力の接着剤・粘着剤は、粘着テープ用やビジネスフォーム用などとして幅広く使用されており、売上高の8割を占めている。今期は雑貨関係で販売が伸びている。また健康・福祉関連分野でも用途開拓が進んでおり、フィットネスクラブや福祉施設で使用されるマット類やその滑り止め加工などの需要を取り込んでいきたいと思っている。自動車関連については想定していたよりも、販売が伸びなかった。医療分野は以前のような大きな伸びはないものの、現在も伸びは少ないが安定して推移している。

 接着剤以外では洗浄剤の販売が好調で、昨年比で売上高が40%増加している。成形品はほぼ前期並みの見通し。

 ■海外拠点の状況
 タイの生産拠点はラテックス粘着材の販売が少しずつ拡大しており、業績が安定してきた。日系自動車部品メーカー向けが中心で、一部日本や他の国にも輸出しているが、タイ国内での販売が中心だ。

 海外販売は年々拡大しており、現在海外売上高比率は25-30%を占めている。

 ■大阪に工場開設
 昨年2月、大阪府和泉市に工場を開設した。この工場では、当社の新事業として敷物(じゅうたん)、カーペット、カーマット、履物材料(中敷)を製造している。カーマットなどのバッキングやアクリルフォームを塗布加工し、打抜きして出荷している。これまでは、粘着剤や原料ラテックスを供給するだけだったが、工場設備を整え塗布加工と打抜きまで行うことにした。

 建屋面積は約1,000平米で、敷物・カーマットバッキング加工機(900-2,000ミリ幅対応)、ラテックスフォーム加工機、アクリルフォーム加工機、EVAパウダーラミネート加工機、打抜機を備え、小ロットにも対応する。

 工場開設から約1年経過したが、順調に稼働している。

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