2023年3月期第2四半期業績
信越ポリマー、シリコーンゴム成形品は増収
工業用品 2022-10-28
信越ポリマーの2023年3月期第2四半期(4~9月)業績は、売上高が525億4,900万円で前年同期比20.2%増、営業利益が66億4,300万円で同45.0%増、経常利益が73億8,400万円で同57.0%増、四半期純利益が50億3,300万円で同44.2%増だった。
セグメント別にみると、電子デバイス事業は売上高が118億8,700万円で同5.6%増、営業利益が8億1,800万円で同18.3%増。
自動車産業の部品調達不足等により、自動車関連入力デバイスの出荷は減少したが、価格改定の浸透や為替影響により、全体として売り上げは前年同期を上回った。入力デバイスは、薄型ノートパソコン用タッチパッドの出荷が堅調に推移し、自動車向けキースイッチは出荷が減ったものの価格改定が浸透し、全体として売り上げは前年並みとなった。ディスプレイ関連デバイスは、液晶接続用コネクターの出荷は前年同期並みだったが、視野範囲/光路制御フィルム(VCF)の出荷が伸び、全体として売り上げを伸ばした。コンポーネント関連製品は、車載用シリコーン成形品および自動車用ワイパーの出荷が堅調に推移し、売り上げは増加した。
精密成形品事業は売上高が243億7,200万円で同24.8%増、営業利益が52億5,200万円で同55.3%増。
半導体関連容器やOA機器用部品、シリコーンゴム成形品の好調な出荷に加え、為替影響もあったことで全体として売り上げは前年同期を大幅に上回った。半導体関連容器は、半導体産業の旺盛な需要を背景に300ミリウエハー用出荷容器などの出荷が好調に推移し、全体で売り上げを大幅に伸ばした。OA機器用部品は、主力のレーザープリンター用ローラの出荷が好調で、売り上げは大幅に増加した。キャリアテープ関連製品は、微細電子部品用の出荷が伸び悩み、売り上げは減少した。シリコーンゴム成形品は、ウィズコロナで医療が通常に戻り、主力のメディカル関連製品の出荷が回復し、全体として売り上げを伸ばした。
住環境・生活資材事業は売上高が129億8,100万円で同34.1%増、営業利益が4億4,200万円で同21.8%増。
塩ビ関連製品の市場環境が非常に厳しい中、販売価格改定やM&Aにより全体として売り上げは前年同期を大幅に上回った。ラッピングフィルム等包装資材関連製品は、キッチニスタの連結化により、売り上げは大幅に増加した。塩ビパイプ関連製品は、出荷は低調に推移したが、販売価格改定により売り上げは増加した。機能性コンパウンドは、海外新規顧客向けの出荷が拡大し、産業機械向けロボットケーブル用途も好調で、売り上げが大幅に伸びた。外装材関連製品は、需要が伸び悩んだものの、販売価格改定が進み、全体として売り上げは前年同期並みとなった。導電性ポリマーは、ディスプレイ用途が低調だったものの、自動車用電子部品用途の受注が増え、順調に売り上げを伸ばした。
その他は売上高が33億700万円で同1.8%増、営業利益が1億3,000万円で同9.9%減。工事関連では、商業施設や公共施設の内装工事の受注が底堅く推移し、全体として売り上げは前年同期並みとなった。
2023年3月期通期業績予想は、売上高1,080億円で前期比16.6%増、営業利益120億円で同23.3%増、経常利益125億円で同23.4%増、当期純利益88億円で同39.5%増を計画している。
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