PAGE TOP

【特集】ISO認証とゴム産業

早川ゴム、カイゼン提案が年間3,000件超え

工業用品 2017-02-28

早川雅則社長


 早川ゴムはISOマネジメントシステムを積極的に活用している企業として有名だ。同社では、ISO9001の認証を2001年に、ISO14001を2002年に取得している。早川雅則社長によると、同社がISOマネジメントシステムを取得した理由は「品質と環境に対する社員の意識を高めることが目的で、そのひとつの手段として認証取得に取り組んだ」という。

 ISO認証は取得することが目的でなく、「継続的に徹底して運用・活用していくことが重要」(早川社長)というのが同社の基本的な考え方。その方針のもと、同社では350人の社員の一人ひとりが毎月のように改善提案を行い、これが生産性向上や不良削減につながり、毎年数千万円ものコスト削減を果たしているという。

 こうした積極性が評価され、このほど日本適合性認定協会が選考する「第3回JABアワード」を受賞した。JABアワードは、ISO9001、ISO14001をはじめとするマネジメントシステムを有効に活用している企業や組織を対象に贈られるもので、早川ゴムはゴム業界で初めて同賞を受賞した。

 同社の取り組みの第1の特徴は、10年後の将来展望をベースとした中長期計画、年度社長方針のもと部門別および個人別活動計画を展開し、PDCAサイクルを回していること。また、活動の実践に当たっては小集団活動(ASTIQ活動)も効果的に活用している。

 第2の特徴は、カイゼン提案制度や「作業の要点/異常の定義」を運用し、品質マネジメントシステムの継続的改善やリスク管理に活用していること。カイゼン提案に関しては、年間3,000件を超える提案がある。「作業の要点/異常の定義」とは、検査を含む各工程作業の要点と異常判定の基準、異常発生時の対処事項が記述されたもの。これを各工程現場に掲示し、不良品発生の防止などに活用している。

 第3の特徴は、チャレンジを奨励する行動指針のもと、新製品開発に積極的に取り組むとともに、工程ごとに関連部門が連携してレビューを行い、トラブル防止をはかっていること。

 こうした取り組みの成果として①生産性向上や不良削減につながり、毎年数千万円ものコスト削減を果たしている②市場クレームが2012年の5件から16年は0件に削減③新製品の売上高比率が30%以上になっている(新製品とは、本格発売を行って5年以内および改良も含む)。

 「ISO認証取得企業が数万件ある中で、早川ゴムがJABアワードを受賞できたことを光栄に思う。これからも品質経営と環境経営で継続的改善を行い、レベルを上げていきたい」(早川社長)。

関連記事

人気連載

  • a
  • 気になったので聞いてみた
  • つたえること・つたわるもの
  • ゴム業界
  • ゴム業界