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高温樹脂パレット搬送用

トヨックス、「トヨトップーE100℃ホース」に大口径サイズ

工業用品 2022-03-10

 トヨックスは、高温樹脂ペレット搬送用の耐熱・耐摩耗・静電気防止ホース「トヨトップ—E100℃ホース」に2サイズ追加し、3月1日から販売を開始した。追加サイズは、内径63ミリと75ミリの大口径。これまでの内径32ミリ~50ミリの3種類に加え、全5サイズとなり使用用途が拡大した。

トヨトップ—E100℃ホース



 トヨトップ—E100℃ホースは、自動車部品などを生産する樹脂成形工場における多くの苦情や不満に応え開発された製品。同ホースを使用することで、エンプラ系プラスチック粉粒体の予備乾燥後の搬送工程における「熱」によるホースの折れやつぶれ、「摩耗」による穴あきや異物混入、「静電気」による原料詰まり――などの課題解消に繋がっている。2020年6月の発売以来、国内外の成形工場で採用されているが、現場ユーザーから大容量の流体搬送が可能な大口径サイズを求める声が多いことから、サイズを追加した。

 同ホースは、100℃までの耐熱性能を有し、高温での吸引や圧送でもホースの折れやつぶれがなく、耐摩耗性能も従来品に比べ約3倍以上(当社製品比)に向上、静電気防止機能も備える。またホース外皮は、軟質塩化ビニールと金属ワイヤー補強との組み合わせで、吸引や圧送でも保形が可能となり安定搬送できる。ホース内面は摩耗に強い特殊ウレタン樹脂を使用することで、ホースの穴あきとホース片やアース線(銅線)の混入リスクを低減できる。

 また、粉粒体の搬送時に発生しやすい静電気を集積する金属ワイヤーとアース機能を持つ静電気防止帯が一体構造になっており、一般的な帯電防止剤を配合するホースに比べ、安定した静電気防止効果が持続する。ホース内面も平滑なシームレス(継ぎ目なし)構造なので粉体が溜まりにくく、トラブル防止や生産性向上につながる。アース接続もホース外面を通る静電気防止帯に専用のアース用クリップを取り付けるだけと容易で、作業時間を短縮できる。

 トヨックスでは「今回の大口径サイズ追加で、より多くの樹脂成形工場の生産性向上のニーズに対応できる。品揃えの強化により、販売をさらに拡大していく」考えだ。

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