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過去の合格データの転記など

東洋ゴム工業、シートリング検査で問題行為

工業用品 2017-02-09

大阪での緊急会見。中央が小野取締役常務執行役員


 東洋ゴム工業は2月7日午後5時から大阪市の「AP大阪淀屋橋」で、小野浩一取締役常務執行役員らが出席し緊急会見を行い、子会社の東洋ゴム化工品(明石工場)で製造されている産業用ゴム製品「シートリング」の検査工程で、過去の合格データの転記などの問題行為があったと発表した。

 シートリングは配管バルブに使用される弁座で、主にタンカーなどの輸送配管に使用される。同社では納入先との取り決めで、サイズにより異なるが10個に対して1個、または5個に対して1個の割合で抜き取り検査(寸法計測、硬度測定〈ゴムの硬さ〉)を実施することになっていたが、それを20個に1個、10個に1個に検査回数を減らしていた。未測定分については、過去の合格データを転記していた。

 1月31日、同社の品質保証本部員が審査中に問題行為が発覚、2月1日に担当検査員(1人)にヒアリングし問題行為を認めたもの。2月3日には国土交通省と経済産業省へ一報した。

 同検査員が対象製品の検査に関わったのは2009年3月から17年1月末までで、期間中の生産数量は144品番、合計12万9,015個。

 東洋ゴムによると、同検査員が問題行為を始めたのは担当になって1年から1年半後。仕事が忙しかったため、検査回数を減らしてしまったという。対象製品の納入先は1社で、社名は明らかにしていない。現状、同製品に関わる不具合や、これに起因した事故等の報告はないという。

 同社では今回の事態に対して「これまでの一連の問題に対して、さまざまな再発防止策に取り組む中で、社員一人ひとりにコンプライアンスに対する意識が高まり浸透してきたが、今回こうした問題行為が新たに判明し、反省している。再発防止に向けて、コンプライアンスを徹底していくことが重要と思っている」と語った。

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