2021年3月期業績
豊田合成、営業利益は103.9%増に
工業用品 2021-04-28
豊田合成の2021年3月期業績(IFRS)は、売上収益が7,214億9,800万円で前期比11.2%減、営業利益が364億7,900万円で同103.9%増、純利益が352億500万円で同213.6%増となった。
売上収益は、中国における主要顧客の自動車生産台数の増加による増販はあったものの、その他の地域全般における上期での新型コロナウイルスによる減販、前期にドイツの生産子会社「豊田合成メテオール」(TGM)を連結範囲から除外したことや円高による為替の影響などにより減収となった。
一方、利益は、新型コロナによる減販影響や英国子会社のリストラクチャリング引当金の計上はあったものの、政府補助金の活用を含む合理化努力や労務費・経費の抑制、前期にTGMの全株式を外部に譲渡し事業整理損失を計上したことの反動により、営業利益および純利益は増益となった。
セグメント別にみると、日本は売上収益が3,580億8,200万円で同11.6%減、営業利益が120億7,700万円(前期は50億5,600万円の損失)。新型コロナによる減販の影響などにより減収となったが、労務費・経費の削減などに加え、前期にTGM全株式を外部に譲渡し、事業整理損失を計上したことの反動により増益となった。
米州は売上収益が2,034億2,100万円で同16.5%減、営業利益が138億2,500万円で同16.7%減。新型コロナ、半導体不足および米国寒波による減販影響などにより減収。また、労務費削減(政府補助金等)はあったものの、減販影響などにより減益となった。
アジアは売上収益が1,904億7,900万円で同1.2%増、営業利益が144億6,900万円で同36.4%増。タイやインドネシアでの減販影響はあったものの、中国での主要顧客の増販効果などにより増収。また、中国での増販効果や原価改善などに増益となった。
欧州・アフリカは売上収益が262億6,100万円で同28.2%減、営業損失が39億2,600万円(同42億4,000万円の損失)。前期の第3四半期にTGMを連結から除外したことや、新型コロナによる減販影響などにより減収。また、英国子会社のリストラクチャリング引当金の計上はあったものの、TGMを連結から除外したことや労務費削減(政府補助金等)により営業損失は縮小した。
製品別に売上収益をみると、ウェザストリップ製品は848億円で同24.6%減、機能部品は1,344億円で同8.8%減、内外装部品は2,681億円で同11.3%減、セーフティシステム製品は2,340億円で同6.6%減となった。
2022年3月期通期業績予想は、売上収益8,400億円で前期比16.4%増、営業利益530億円で同45.3%増、純利益300億円で同14.8%減を見込む。
製品別売上収益は、ウェザストリップ製品950億円、機能部品1,550億円、内外装部品3,150億円、セーフティシステム製品2,750億円を計画している。
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