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アメリカ・中東で販売強化

横浜ゴムがマリンホースで国際規格取得

工業用品 2016-04-04

 横浜ゴムは3月28日、マリンホースの生産・販売を行うヨコハマ工業品イタリアが、原油・石油製品の海上輸送に使用する「シーフレックス」ブランドのマリンホースに関して、石油会社国際海事評議会が制定する「GMPHOM2009」の型式認定を取得し、2016年上期から生産・販売を開始すると発表した。

 これにより、為替変動のリスクが低減され競争力が高まることから、アフリカ・中東地域での販売を強化する。横浜ゴムの「GMPHOM2009」取得は平塚製造所に続き2拠点目となる。

 同社は、14年9月に米国パーカー・ハネフィン社から、マリンホースの生産販売会社パーカーMHP社を買収し、ヨコハマ工業品イタリアに社名変更した。買収に伴い取得した「ISORA」ブランドのマリンホースについては、横浜ゴムの海外拠点を通じて生産販売を行っている。

 横浜ゴムでは現在、油圧ホース、コンベヤベルト、マリンホース、防舷材などを扱うMB事業の海外販売拡大に取り組んでいる。17年度までにMB事業の海外売上高比率を50%まで引き上げる計画で、その一環として、インドネシア・バタム島にマリンホース・防舷材の工場を建設中。同工場でも16年度中に「シーフレックス」ブランドの認定取得を行い、日本、イタリア、インドネシアの世界3拠点で同ブランドを供給する計画。

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