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車の静粛性と快適性を確保

住友理工、ウレタンカバーがGRヤリスに採用

工業用品 2020-10-27

 住友理工のウレタン製エンジンカバーが、トヨタ自動車が発売したGRヤリスに採用されている。

 GRヤリスは、トヨタ自動車がレースで培った技術を市販車に投入した小型車。そのエンジンからの騒音を低減するために搭載されているのが、住友理工のエンジンカバーだ。住友理工グループでウレタン製品群(制遮音品・内装品)の製造・販売を手掛ける東海化成工業の御嵩工場(岐阜県御嵩町)で製造している。

 高温となるエンジンルームでは、耐熱性と難燃性が求められる一方で、意匠性も重視される。今回採用されたエンジンカバーは、表面は引き締まった黒色の樹脂カバーに、スポーツカーのイメージとして広く浸透している赤色のパーツでスポーティさを加え、「GR」ブランドのロゴステッカーを貼付。裏面には、エンジン形状にフィットしたウレタン吸音材を配置することで、エンジンルーム内の静粛性、車室空間の快適性を確保している。

 住友理工ではエンジンカバーの他にも、エンジンや路面からの振動を制御するエンジンマウントやシャシー系の防振ゴム、様々な流体を搬送する水系・燃料系などのホースもGRヤリスに供給している。

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