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2022年10月操業開始、総投資24億円

住友理工、ベトナムに車用ホース新拠点

工業用品 2020-09-01

新会社で生産するゴムホース


 住友理工は9月1日、ベトナムに自動車用ホース製造・販売会社を設立すると発表した。同社にとって、自動車用ホース製造拠点のベトナム進出は2拠点目となる。

 新会社「SumiRiko Vietnam」は資本金が1,131億ベトナムドン(約5億2,000万円)で、住友理工100%出資。ハノイ中心部から北44キロに位置するビンフック省内の第3タンロン工業団地内に2020年12月に設立する。既存のベトナム拠点がベトナム内需向けの樹脂ホースを生産するのに対し、新会社は日本、米国を中心としたベトナム国外向けのゴムホースを生産する。2022年10月の操業開始を予定し、2024年度にかけ順次拡大していく。2024年度までの総投資額は約24億円。土地面積2万5,000平米、建屋面積1万3,000平米で、2025年度の従業員560人を見込んでいる。

 住友理工は、世界中で発生する貿易摩擦やコロナ禍の現状などを踏まえ、サプライチェーンの多元化・分散化によるリスク回避や地産地消の観点から、事業拠点の見直しや再編を積極的に進めている。一方、中国を筆頭に、旺盛な需要を見せる国々での事業拡大に向け、十分な生産能力を確保するために、グループ・グローバルでの拠点網再編策を進めている。今回のベトナム新拠点はその一環。

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