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【新年インタビュー】加貫ローラ製作所加貫泰弘社長

「密着型営業徹底し、高付加価値品を提案」

工業用品 2017-01-06


 ■期待する製品
 上期業績を牽引した「アバントUV」と「e-コア」には、引き続き期待しています。特に「e-コア」はここ数年の地道な営業活動が花開き、ユーザーからの評価がさらに高まっています。昨年2月には大阪発の優れた環境技術に贈られる「ゴールド・エコテック」を受賞。それに伴い、受賞製品のひとつとして10月に滋賀で開催された「びわ湖環境ビジネスメッセ2016」の専用ブースに初出品しました。

 滋賀は弊社工場もあり、有力企業の工場も多数所在しているので、そこで訴求できたのはプラスだったと思います。

 ■海外拠点の状況
 主な営業・製造拠点として、中国と韓国に合弁会社(加貫[蘇州]、韓国カツラ)があり、それ以外の国については協力会社を通じて展開しています。

 韓国では高機能フィルム向けを中心に営業展開を強化し、中国も地域に根差した地道な営業活動を継続した結果、業績はほぼ計画通りに推移しています。しかし韓国は日本以上に景況が厳しく、中国へ拠点を移す企業も出てきています。一方の中国は、景況は悪くはないのですが、バブル気味の状況で予断を許しません。また人件費高騰等の影響で、日系企業の一部に国外へ撤収する動きが増えてきています。

 当社では今後、海外展開を広げていく方針ですが、これらの動きについては注視していく必要があります。

 ■グループ会社合併後の状況
 15年春にグループ会社の滋賀カツラとケー・アール通商を、昨春に東京カツラ、九州カツラ、加貫エンジニアリングの吸収合併を実施し、全拠点の本社一本化を完了しました。

 組織的に営業本部機能を強化し、これまで以上にユーザーニーズにスピーディに対応することを目的に実施しました。更なる組織強化を図り、お客様の満足向上を目指していきたいと考えています。

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