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【新年インタビュー】ニッタ新田元庸社長

「新ニッタグループ理念の共感と実行進める」

工業用品 2017-01-06


 2017年に中長期経営計画フェーズ2の最終年度を迎えるニッタ。その17年について新田元庸社長は「まずはフェーズ2をしっかりとやり遂げる。そして2017年、新ニッタグループ理念の共感と実行をグローバルに進めていく」と語る。

 ■16年を振り返って
 中長期経営計画「V2020」フェーズ2の2年目だった16年は、新事業創出、グローバル化推進、トータルコスト競争力の向上に取り組んだ年でした。

 新事業創出では、ニッタイノベーション活動展開の年として、その活動の仕組みややるべきことを形作ることができたと思います。NIC(Nitta Innovation Crew)の活動を通じて、若い技術者が新たなテーマに専念することができました。また、営業がお客様の声を聞き、本社あるいは事業部に展開していく活動も具現化してきて、新事業・新製品創出に向けた道筋ができたと感じています。

 グローバル化推進では、米国、タイ、メキシコなどで投資を計画・実施したことにより、事業拡大に繋がっていくと考えています。またグローバル化に向けて、社員の考え方、行動がどう変わっていけるのか、そうした意識付けもできてきていると考えています。

 またトータルコスト競争力の向上に取り組み2年目を向かえました。活動を通じて、事業部や業務をまたがって横展開できるテーマをシェアして良い改善事例を取り込んでいます。それにより、部署内の業務の見える化と部門間の協業化につながり、数字で表せないものが当社をより強くしていくと考えています。

 ■17年度に向けて
 17年度に向けた柱は2つあります。

 そのうちの1つが、新ニッタグループ理念の共感と実行をグローバルに進めることです。新ニッタグループ理念は現在構築中ですが、132年目を迎える中、技術革新の中で何が必要なのか、130年間のニッタの良さを確認しブラッシュアップして、更に新しくニッタに必要なものを要素として積み上げていきたいと考えています。その理念は、考え方や方向性を社内全員がしっかり理解共感し、はじめて生きるものです。それを理解した上で行動にどう結び付けて実行していくのかを個人、部署、部門でしっかりと考えていきます。

 もう1つが、17年度はフェーズ2の最終年度となりますので、そこをしっかりとやり遂げることです。世界の情勢は変化していますので、大きな流れを感じながらフェーズ3の戦略を策定していかなければなりません。フェーズ3はフェーズ2に沿った形になります。現事業はそれぞれの進化と展開のスピードアップを図り、それに新事業を加えることができるのか、それをどう育てていくのかも考えていきます。

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