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2020年3月期業績

昭和ホールディングス、ゴム事業は減収減益

工業用品 2020-06-16

 昭和ホールディングスが6月15日に発表した2020年3月期業績は、売上高が154億7,900万円で前期比3.1%増、営業損失が1億3,100万円(前期は9億6,800万円の利益)、経常損失が7億400万円(同5億1,800万円の利益)、純損失が6億200万円(同3億1,100万円の損失)となった。

 セグメント別のうち、スポーツ事業は売上高が11億3,300万円で同17.6%減、営業利益が7,800万円で同47.1%減。新規参入企業との競争や同社事業戦略変更によりソフトテニスボールが低調に推移したこと、特にテニスウェア中心とした物販売り上げも低調に推移したことが、テニスクラブ再生運営による収入の増加を上回って減収になり、これにより減益となった。

 さらに新型コロナウイルス感染症による学校の休止に伴う部活の停止や3月からの全国規模の大会・研修会の中止により、大会使用球の受注、大会ブースでの売り上げが急減し、テニススクールも一時休業するなどの影響があり、第四半期単独でも前年同期に比べ減収減益となった。

 ゴム事業は売上高が15億7,300万円で同5.5%減、営業損失が1億1,100万円(前期は7,300万円の損失)。

 日本国内の機械設備向け工業用ゴム部品や耐食材の受注が低調に推移したことで減収減益となった。一方、海外事業では、ベトナムでのゴムライニング現地施工については、各国からの引き合い案件数が増加傾向で推移。今後は日本偏重の構造を改め、アジアに成長を求める改革を続けていく方針。

 2021年3月期業績予想は、事業環境の変化により精査・検討が必要として未定とした。

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