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20年3月期第2四半期業績

朝日ラバー、工業用ゴム事業は減収減益

工業用品 2019-11-13

 朝日ラバーが11月13日に発表した20年3月期第2四半期(4-9月)業績は、売上高が37億200万円で前年同期比6.2%減、営業利益が1億5,200万円で同55.1%減、経常利益が1億5,800万円で同55.0%減、純利益が8,400万円で同64.5%減となった。

 セグメント別にみると、工業用ゴム事業は売上高が31億400万円で同7.5%減、営業利益が2億1,900万円で同47.6%減。自動車内装照明用のASA COLOR LEDおよび自動車内装スイッチ用ラバーの受注は増加したが、自動車用精密ゴム製品でスイッチの防水カバーなどの受注は減少。また、認証・認識ビジネスに 対応するRFIDタグ用ゴム製品の受注は顧客の販売状況および新旧製品の入れ替えに伴う現行品の在庫調整などの影響が続いたことで減少した。

 医療・衛生用ゴム事業は売上高が5億9,800万円で同1.5%増、営業利益が8,100万円で同0.9%増。旧機種から新機種に移行した採血用・薬液混注用ゴム栓の受注が好調だったことに加え、新規案件のゴム栓の量産がスタートしたことなどにより、医療用回路製品の売上高が増加した。

 通期業績予想を下方修正
 同社は同日、20年3月期通期業績予想の下方修正を発表した。それによると、前回予想(5月14日発表)と比較して、売上高は工業用ゴム事業における自動車関連製品のASA COLOR LEDの受注は増加を見込んでいるものの、自動車スイッチの防水カバーなどの受注が減少する見込み。また、認証・認識ビジネスに対応するRFIDタグ用ゴム製品の受注が顧客の販売状況および新旧製品の入れ替えに伴う現行品の在庫調整の影響などにより減少する見込み。また、利益も売上高減少の影響で前回予想を下回るとしている。

 ■20年3月期通期業績予想
 ◇売上高=74億8,500万円(前回予想78億1,000万円、増減率4.2%減)◇営業利益=3億5,100万円(同4億6,400万円、同24.4%減)◇経常利益=3億5,600万円(同4億6,600万円、同23.6%減)◇純利益=2億2,700万円(同3億3,200万円、同31.6%減)

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