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【特集】ゴム・樹脂ホース

十川産業、AI関連での新規需要創出に期待

工業用品 2019-09-26

 十川産業の19年3月期業績は、前期に土木関連のスポット案件があったことで前期比減収となったが、計画に対しては微増を確保した。利益に関しては原材料や物流費の上昇により減益となった。

「MEGAハイプレッシャーホース」


 工業用品関連は横ばいだったが、住宅関連は猛暑によりエアコン用ドレンホースの販売が好調、公共工事関連は案件が少ないなかで堅調な受注を確保した。上期に販売が好調だった半導体向けは、その後緩やかに減少し、今期に入っても動きは鈍く、先行きは不透明という。

 前期売上高を月別に見ると「9月、3月は低調。おそらく顧客メーカーの在庫調整があったと思う。その反動で10月、4月は販売が増加した」(十川産業)。

 昨年10月には原材料価格や物流費の高騰による採算悪化を受けOEM向け製品の値上げを実施したが、主な得意先から理解を得ることができたという。

 今期は4月以降エアコン用ドレンホースの販売が好調。一方汎用品は不振で売り上げが伸び悩んでいる。2ケタ成長を続けていたネット通販も5月以降は鈍化している。

 「米中貿易摩擦や韓国の反日感情の高まりなど、政情不安や経済混乱により景気の先行きは不透明だ。消費増税前の駆け込み需要もあまり期待できない。今期は厳しくなると予想しており、売上高は前期比微減の計画にした」(同)

 市場が厳しい中、「今後はAI関連での新規需要創出に期待しており、成長が見込まれるロボット産業などを回り、需要開拓に努めている」(同)。

 今期は「MEGAハイプレッシャーホース」の拡販に注力する。同製品は、一般ブレードホースの4倍の耐圧力を有する透明高圧ホース。高弾性特殊配合と高圧補強構造により、低圧から高圧まで幅広く対応する。

 また今期中に、ケミカル分野をターゲットにした新製品を上市する計画だ。

 海外拠点の状況を見ると、洗濯機用ホースなどの水回り製品を生産している中国の上海工場は、中国国内での需要は低調だが、日本向け輸出を中心に堅調に推移している。「新規顧客開拓や新製品開発に努めることで安定した売上高を確保している」(同)。

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