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採用車の生産が中国で開始

ゲイツ・ユニッタ・アジアの油中タイミングベルト

工業用品 2016-12-05

 ゲイツ・ユニッタ・アジアの油中タイミングベルトを採用した自動車の生産が、中国で開始されている。「供給は今年始まったばかりで、供給量としてはまだまだ」(宮本修二代表取締役副社長)だが、来年から再来年にかけ採用車の販売は拡大していく見通しで、「10万台規模になると思う」(同)。また欧州でも同様に、同社製油中タイミングベルトを採用した車の生産が開始される予定で、今後の油中タイミングベルトの拡大が期待されている。

 油中タイミングベルトは、オイルの付着するエンジン内での使用を可能にしたもの。オイルの付着する部分については、これまでゴム製のタイミングベルトを使用できなかったが、耐油性や耐熱性を高めることで実現した。性能に加え、低燃費に貢献すると判断され、採用に至った。

 当面は、同社の奈良工場で生産し、輸出で対応する。「いずれは現地生産を目指していく」(同)考えだ。

 今後の油中タイミングベルトの展開について宮本副社長は「今回採用された車種以外についても、現在採用を目指し働きかけを行っている。他の車種に横展開されていくと、当社としては望ましい。日本国内での採用は、新モデルや新エンジンのタイミングもあるので、まだ先になるのではないか。また今回採用された自動車メーカー以外も、油中タイミングベルトには興味を持っている」と語った。

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