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建設機械需要の底打ち背景

高圧ホースの需要回復続く

工業用品 2016-11-28

 建設機械や工作機械に使用される高圧ホースの需要回復が継続している。経済産業省統計をもとに日本ゴムホース工業会がまとめた9月の高圧用ホースの生産量は、398トンで前年同月比8.7%増、出荷金額は14億7100万円で同8.1%増となった。これで生産量は3カ月連続、出荷金額は5カ月連続での増加となった。

 高圧用ホースは、建設機械や工作機械の需要により、生産量は2013年8月から14年11月まで16カ月連続で前年同月を上回る好調ぶりだったが、その後は世界的な鉱山関係の冷え込みによる建設機械の需要減、設備投資減による工作機械の需要減の影響を受け前年同月を下回っていた。

 ここにきての回復の背景には、建設機械需要の底打ちがある。主要な需要先の一つである工作機械の受注は、依然として前年同月を下回る水準で推移しているものの、建設機械の受注は8、9月と2カ月連続で前年同月を上回り、回復傾向を示している。ある関係者は「建設機械需要は中国での在庫調整が一段落したことに加え、国内での土木工事、特に公共投資が伸びていることで増加してきたのではないか。工作機械は依然として厳しいが、高圧ホースにとって建設機械需要の回復傾向は良いことだと思う」と語る。また11月17日に行われた住友理工の第2四半期決算説明会で、同社の前田裕久常務執行役員は建設・土木機械向け高圧ホースについて「お盆過ぎあたりから中国の公共事業の復調により、販売量に回復の兆しが表れた」と説明した。

 高圧用ホースは、輸出も回復基調で、輸出相手先の上位に位置する米国や中国、イタリア、オランダなどが前年同期を上回り推移している。

 高圧ホースの需要が、このまま回復するのか。主需要先の建設機械、工作機械とそれに伴う高圧用ホースの動向が注目されている。

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