PAGE TOP

自動車用、高圧用低調で

2024年のゴムホース、生産量は4年ぶりマイナス

工業用品 2025-03-11

 経済産業省統計をもとに日本ゴムホース工業会がまとめた2024年(1~12月)のゴムホースの生産・出荷実績は、生産量(新ゴム量)が3万1,662トンで前年比6.6%減、出荷金額が1,358億3,000万円で同4.5%減となり、生産量、出荷金額とも4年ぶりに前年実績を下回った。

 品種別では、生産量の7割を占める自動車用は、生産量が2万2,239トンで同7.9%減、出荷金額が1,008億6,900万円で同4.1%減となり、2年ぶりに前年実績を下回った。需要先の国内自動車生産台数は、半導体不足に伴う生産減少は改善したが、年初に発生した能登半島地震によるサプライチェーンの混乱や、一連の自動車メーカーの認証不正に伴う生産・出荷停止の影響、グローバル市場における日系自動車メーカーの苦戦等により、ホース需要も伸び悩んだ。

 高圧用は生産量が4,375トンで同6.2%減、出荷金額が179億1,400万円で同4.0%減となり、2年連続で前年実績を下回った。主要需要先である建設機械の生産が、主要輸出先である欧州市場の落ち込みや北米市場の停滞を受けて、ピークアウトしたこと。加えて、工作機械が自動車関連生産の落ち込みなどで、設備投資の動きに繋がらず、国内受注額が低迷したことなどが影響したと思われる。

 その他用の生産量は5,048トンで同0.8%減、出荷金額が170億4,700万円で同7.3%減となった。

人気連載

  • マーケット
  • ゴム業界の常識
  • 海から考えるカーボンニュートラル
  • つたえること・つたわるもの
  • ベルギー
  • 気になったので聞いてみた
  • とある市場の天然ゴム先物