19年3月期第3四半期業績
オカモト、産業用製品は増収減益、生活用品は増収増益
工業用品 2019-02-08
オカモトが2月8日に発表した19年3月期第3四半期(18年4-12月)業績は、売上高が709億9,900万円で前年同期比5.5%増、営業利益が74億9,700万円で同9.2%減、経常利益が86億8,400万円で同4.9%減、純利益が62億3,400万円で同10.7%減となった。
セグメント別にみると、産業用製品は売上高が455億7,200万円で同5.8%増、営業利益が34億6,000万円で同22.5%減。
一般用フイルムは、一般雑貨用は前年並みだったが、産業用が低調で減収となった。工業用フイルムは、 海外向けアイテムが引き続き好調で、増収となった。建材用フイルムは、鋼板用および車輌加飾用が好調で増収となった。多層フイルムは、工業材料用および食品用が堅調に推移し増収となった。農業用フイルムは、台風被害の対応および農業用ポリオレフィンフイルムが好調で増収となった。壁紙は、住宅着工件数が伸び悩んだことで売り上げは横ばいとなった。自動車内装材は、北米での乗用車市場の落ち込みはあったものの、新規アイテムの受注により増収となった。フレキシブルコンテナは、合成樹脂メーカー向けの需要が増加し増収となった。粘着テープは、ホームセンターなどの小売店向けの販売が低調だったが、布テープの新規案件獲得やクラフトテープの増販により売り上げは横ばいとなった。工業用テープは、スマートフォン関連および車輌用が低調で売り上げ横ばいとなった。食品衛生用品は、マスクや手袋などの衛生商品が低調で売り上げは微減となった。食品用脱水・吸水シートのピチット製品は、北海道・東北エリアが豊漁だったこと、外食関係やスーパーマーケットなどの販路拡大により増収となった。研磨布紙などは、研磨布紙および複写機用グリップローラーの受注が堅調に推移したことにより増収となった。
生活用品は売上高が252億5,200万円で同5.3%増、営業利益が53億2,800万円で同7.5%増。
コンドームは、国内市場ではオカモトゼロワンシリーズを中心とする薄物商品が堅調に推移し増収となった。また、海外向けも引き続き好調で売り上げは大幅増収となった。浣腸は、各代理店の在庫調整の影響により減収となった。除湿剤は、降水量が全国的に少なく、 店頭での回転が鈍り減収となった。カイロは、暖冬の影響で店頭での回転が鈍り減収となった。手袋は、炊事用および産業用は堅調だったがその他用途向けが苦戦し減収となった。メディカル製品のうち滅菌器は、歯科の需要増加により売り上げは微増となった。ブーツおよび雨衣は、暖冬により防寒長靴が苦戦し、少雨の影響で雨衣、定番品長靴の販売が振るわず減収となった。シューズは、カジュアル靴はOEM品の扱いが増加したが、紳士革靴の販売不振の影響で減収となった。
物流受託事業および太陽光発電事業のその他は売上高(振替前)が30億1,500万円で同9.9%増、営業利益が3億円で同55.9%増となった。
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