【特集】ゴム・樹脂ホース
ニッタ、SCR用チューブが好調
工業用品 2016-10-19
ニッタの一般産業向けホース・チューブ製品事業の16年度上期(4-9月)売上高は、前年同期比微増の見通し。
製品別にみると、主力の高圧ホースは建設機械向けの不振により若干減収の見込み。パワーショベルなど中・大型建機向けの落ち込みが大きかった。昨年好調だったクレーンやミニショベルなど小型建機向けも減少した。しかし「ミニショベルは、回復基調にあり下期は期待できそう」(同社)という。
建機向けの落ち込みをカバーしたのが、高所作業車やウィング型トラックなどの産業車両向け。この分野が好調だったことで、高圧ホースの売り上げも微減にとどまった。
高圧ホースは、工作機械向けも販売が低調だった。
高圧ホースの海外販売は好調で前年同期に比べ増収となる見込み。アメリカ、欧州、インドなどで販売が伸びている。中国については「販売が好調という訳ではないが、前年同期の落ち込みが大きかったため、その反動で上期は前年同期比では増収となった」。
チューブ製品は、国内は微増収の見込み。主力の半導体製造装置向けが堅調。製品別ではクリーン関連チューブが好調に推移した。一般チューブ製品も販売が堅調。
チューブ製品の海外売上高は減少。中国、台湾、アメリカでの販売が低調だった。
ディーゼルエンジンの排ガス除去装置である尿素SCRシステム用チューブは好調で、前年同期に比べ売上高が倍増した。
「建機メーカーへの納入が昨年から始まり、今後、採用が拡大していく見通しだ。排ガス規制を実施している、欧米や日本向け建機には排ガス除去装置が必要なので、尿素SCRシステム用チューブの販売もさらに拡大すると期待している」
下期の一般産業向けホース・チューブ製品事業は、上期並みで推移すると見込んでいる。高圧ホースは建機、工作機械向けは引き続き厳しく、産業車両向けは好調に推移する見通し。
チューブ製品も上期同様、微増で推移すると予想している。
今期注力するホース製品は、工作機械市場をターゲットにした新製品「ラインメイトLB70」。スペックインに向けて「大手工作機械メーカーとフィールドテストを行っている段階」で、今後の拡販に期待している。
チューブ関係では、耐火花性にすぐれた「FUKチューブ」を年内に上市する予定。柔軟性、耐摩耗性、滑り性に優れ、配管時の皮むきが不要なため作業効率の向上に貢献する。自動車工場のスポット溶接工程などに適しており同分野での採用拡大を目指す。
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