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【特集】ゴム・樹脂ホース

十川産業、自社ブランドへの切替進める

工業用品 2016-10-19

MEGAハイプレッシャーホース

MEGAハイプレッシャーホース


 十川産業の16年度上期(4-9月)売上高は前年同期比微増。好調だったのは季節商品で、エアコン用ホースなどの電設資材や農業用ホースの販売が7、8月に好調だった。

 またネット通販による販売も引き続き好調で、前年同期比2ケタ増と大幅に伸長した。ネット通販については「まだ伸び代は大きく、今後も販売拡大していく」(十川洋行取締役)と予想している。

 海外販売については、アセアンでは、日本のホースメーカーに加え、欧米や中国のホースメーカーが参入しており、競争が激化しているという。

 上期厳しかったのは住宅設備関連。熊本地震被災地の仮設住宅も、ホース配管部分はゴムホースが採用されることになるなど、住宅関連での樹脂ホース需要が全般的に低迷している。

 下期の見通しは、上期よりも厳しくなると予想している。「上期は案件の一部が下期にずれたため、それを他の分野を深耕することでカバーした。下期はその上期の案件がプラスされるが、それでもカバーしきれないほど市場状況は厳しい。営業部員には気を引き締めていくよう徹底している」。

 同社では、今後の方針として「売上高よりも経常利益を重視していく。売上高を上げるには人員や設備を増強するなど規模の拡大が必要になる。それよりもOEMから自社ブランドへの切り替えを進め、利益アップを目指していく」。

 下期以降、注力していくのが新製品「MEGAハイプレッシャーホース」。汎用ブレードホースの4倍の耐圧力を持った、透明高圧ホース。高弾性特殊配合と高圧補強構造により低圧から高圧まで幅広く対応する。透明なので流体の目視確認が容易で、保守管理作業の効率が向上する。

 サイズは内径が19(外径28)、25(35)、32ミリ(42ミリ)の3種。最高使用圧力は19、25ミリが4.0Mpa、32ミリが2.0Mpa。

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