受賞テーマは「金属切削屑のブリケット化」
横浜ゴム、長野工場が「産業環境管理協会会長賞」を受賞
工業用品 2018-10-26
横浜ゴムは10月25日、同社の長野工場が産業環境管理協会の主催する「平成30年度資源循環技術・システム表彰」において「産業環境管理協会会長賞」を受賞したと発表した。
今回の受賞テーマは「金属切削屑(ダライ粉)のブリケット化」で、10月11日には東京・港区の機械振興会館で表彰式が行われた。
長野工場はホース用の継ぎ手金具の生産およびホースと金具のアセンブリを行っている。今回、従来は外部の金属屑業者に売却していた金具生産の際に発生する金属切削粉を、鉄鋼原料用のブリケット(粉体物等を高い圧力で固めて特定形状に固形化したもの)に成型し、製鉄会社に直接販売する効率的なシステムを確立したことが評価された。
また、長い形状の金属切削屑が発生する施盤機に切削屑を一定の長さ以下に抑える破砕機を取り付け、切削屑を自動収集するとともに、付着した切削油を遠心分離機にて脱油・回収。収集した金属切削屑は圧縮・成形して鉄スクラップとして売却し、回収した切削油は再利用する。こうした一連のシステムにより、工場内の安全環境の向上や効率的な資源循環への貢献を実現している。
「資源循環技術・システム表彰」は、廃棄物の発生抑制、再使用、再資源化に資する優れた事業や取り組みの奨励・普及を目的に1975年から実施されている。リサイクルや環境保全に関する表彰制度として最も古い歴史を持つ表彰のひとつで、経済産業省が後援している。
同社はこれまで同表彰において「産業環境管理協会会長賞」を2010年に2テーマ、2011年、2016年に各1テーマ、「奨励賞」を2008年、2013年、2017年に各1テーマで受賞している。
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