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カーエアコンの冷却効率を向上

横浜ゴム、2重管型内部熱交換器開発

工業用品 2018-08-23

 横浜ゴムは8月8日、カーエアコンシステムの冷却効率を向上させる2重管型内部熱交換器(IHX)を開発したと発表した。同製品は、すでに現行型「Jeep Wrangler」および「Jeep Compass」に採用されている。

 同製品は、従来別々に構成されていた2本の冷媒配管の一部を一体化して2重管として構成したもの。高温冷媒と低温冷媒の温度差を利用して内部熱交換することでエアコンシステム全体の冷却効率が向上する。また、内部にフィンを配置することで曲げても冷媒の流路が潰れないため、従来のエアコンシステム配管と同様、自由に配管設計を行うことができる。

 現在、カーエアコンの冷媒として広く使用されているHFC-134aは、GWP(地球温暖化係数)が1,430と高いため、地球温暖化防止を目的として同係数が低いHFO-1234yf(GWP=4)への切り替えが進みつつある。一方、HFO-1234yfはHFC-134aと比較して冷却効率が低下するが、今回開発した2重管型内部熱交換器により、この冷却効率低下をカバーできる。

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