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東電・広野火力発電所で活躍

吉野ゴム工業の「二枚目君」、クリンカ搬送で評価高める

工業用品 2016-10-05


 「電力会社では、安定したコストの安い電力の提供が重要な任務となっています。石炭の荷揚げから搬入、そしてこのクリンカの搬出に至るまで、設備トラブルが生じると、1日あたりで何千万円もの損失を生むことになるので、大変重要です。『二枚目君』のコンベヤシステムを導入してからはトラブルの心配もなく、スムーズにクリンカの排出が行われています」(同)という状況だ。
 

荷こぼれ起こさず大量搬送

 吉野ゴム工業の急傾斜・垂直搬送コンベヤシステム「二枚目君」が広野火力発電所5号ボイラークリンカ処理に設置されたのは、今年7月から。約29mの水平機長と揚程約20mの規模で、比重1.1のクリンカを1時間当たり最大6.5トン、最速で1分あたり40mの搬送スピードで搬送する。 

 「二枚目君」は、波桟付の「主搬送ベルト」と、横桟付「押さえベルト」から構成され、2枚のベルトで密閉した搬送空間をつくり、荷こぼれを起こさず、搬送容積を最大化できるのが特徴。

 主搬送ベルトは、バケットも横桟も不要な構造で、「そのため石灰化したクリンカでも付着や落塵がなく、効率的で安定した搬送が可能となる」と、同社エンジニアリング部の土居計雄課長は話す。

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