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【トップインタビュー】

ニッタ化工品森下敏彦社長、今後の事業展開・経営課題語る

工業用品 2018-03-12


 ■注力していく製品・事業
 鉄道用部品、OA機器用部品のクリーニングブレード、ゴムホースなどに期待している。鉄道用部品を生産している無錫工場は、立ち上げた当初は苦労したが、一昨年黒字化し、昨年は順調に業績を伸ばすことができた。中国の地下鉄に鉄道車両用空気ばねや防振ゴムが採用され、生産量が増えた。

 ■免震ゴムや防振ゴムの事後対策について
 免震ゴムは、東洋ゴムが対応していく。防振ゴムについては、今後も当社が扱っていく商材なので、お客様に対して真摯に対応していく。

 免震ゴムや防振ゴムの問題もあって、この2年間で化工品事業の売上高は減少した。それを従前通りに回復させたい。そうすることが使命であると考えている。今後は、設備や人材に積極的に投資して成長させる事業分野の拡大をはかっていく。

 ■ニッタグループとなったメリットは
 同じゴム企業でも違いがあるので、お互いが持っている技術や品質管理、営業手法など、よいところを取り込んで、高め合っていきたい。今後はニッタの海外展開手法を見本として、成長が見込める海外への展開を今まで以上にはかりたいと考えている。

 ■経営課題・経営方針
 まずは、これまで持たなかった、コーポレート機能を整備するのが課題だ。採用・教育など人事面の機能を整備・確立する必要がある。

 不正行為の再発防止活動には継続して取り組んでいく。ご迷惑をおかけしたお客様だけでなく、土木・建設の顧客に対しても信頼回復に力を入れていく。

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