【新年トップインタビュー】
ニッタ社長新田元庸氏、「2018年 ニッタは変っていくことが実感できる年」
工業用品 2018-01-10
「働き方改革については推進していく。私が考えるニッタは楽しく働ける会社だ。さらに従業員一人ひとりが“夢”を持てる会社にしていきたい。2018年はニッタは変わっていくことが実感できる年となる。その会社の目に見える変化に沿って、社員一人ひとりが関わっていくことで、もう一段能動的になって会社の進むべき変化へマッチングしていくのが理想だ」と2018年のニッタのあるべき姿を新田元庸社長は期待している。
■2017年を振り返って
業績的には、上半期はまさに順調に推移したの一言だ。売上高も利益面も2ケタ増を示し、上期に関してはともに過去最高を記録したことで、通期での利益面では上方修正を行った。
当社の主要な需要業界が概ね活況だったことが追い風となった。特に半導体製造装置関連や国内物流業界向け製品が忙しく、この足元を見ても依然好調だ。また、産業界の人手不足からロボット化へのスピードが上がってきており、当社のロボット関連装置もそれに伴って好調だ。
通期に向かっても、物流面は当面活況が続くだろうし、工作機器分野や建機分野も現状では大きく下振れする要因は無いと判断している。
一方、海外マーケットについては中国も順調で北米も良い状況だ。これらを見ると決して悪いわけではないが、欧州はもう少ししっかりと実績作りをやっていきたいという感想を持っている。
■浪華ゴム工業の100%子会社化とニッタ化工品について
2017年は、浪華ゴム工業の100%子会社化や東洋ゴム工業グループの化工品事業の継承などグループ化に向けて大きく動いた年だった。
浪華ゴム工業の現状は、医療用ゴム製品分野もプラスチック製品分野もとても忙しい状況と聞いている。生産性や機能製品分野ではニッタからも改善チームが参戦しサポートに入るなど、100%子会社化となって半年が過ぎてあらゆる面でグループ間同士で連携が組めてきていると感じている。
東洋ゴム工業から建築用免震ゴム事業を除く、化工品事業の譲渡についてもニッタ化工品として受け継いでいくが、現在新しい会社として作り込んでいるところだ。それに際してはチームを組んで取り組み、展開しているが、各チームともやるべきことへかなり具体的に動いてくれており、新会社への移行はスムーズにいくと期待している。
現状、需要先からは製造面、営業面とも認めていただいている状況だ。一方、私も色々視察してきたが、東洋ゴム工業が築き上げてきた製品力は本当に素晴らしく、今後技術交流を活発に行い学ぶことはきちんと受け継ぎ学んでいきたい。
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