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【新年トップインタビュー】

横浜ゴム取締役専務執行役員MB管掌兼工業資材事業部長大石貴夫氏、「18年は海外中心に伸ばし“Regrowth MB”を目指す」

工業用品 2018-01-09


 ■18年12月期の計画
 増収増益を目指す。MB事業は15年をピークに16年は落ち込んだ。17年は少し挽回できる見通しだ。18年はさらに増収増益を達成したいという強い想いで、「Regrowth MB」、つまり“再成長”を目標に取り組んでいく。

 ■Regrowth “再成長”への施策
 基本的には海外を中心に伸ばしていくことになる。特に海洋製品のマリンホースではグローバルで高いシェアがある。現在は石油価格が回復基調にあるので、そこを狙ってマリンホースやフェンダーなどの海洋商品を伸ばしていきたいと考えている。

 また、自動車向け製品は米国を中心に、自動車用ホース配管のトランスミッションオイルクーラー用配管や、エアコン用ホースをさらに伸ばす計画だ。ハマタイト製品もウィンドシールドシーラントが好調なため、引き続き拡販を図りたい。現在、MBの海外売上高比率は国内6に対して海外が4となっているが、これを近い将来5対5にする考えだ。

 ■将来に向けて
 2020年に東京オリンピック/パラリンピックが実施されることもあり、国内では土木建築関係の受注に注力していく。ホース需要は18年以降も堅調に推移するとみているので、国内外での拡販を着実に進めていく。加えて、国内の販売会社である横浜ゴムMBジャパンの独自ブランドとして「クライテリオン」を展開しているので、こうした独自ブランドも合わせ、全体でソリューション提案としてのビジネスができないかと思っている。横浜ゴム自社製品のホースやコンベヤベルトなどに付随した製品も、一緒に提案することで付加価値を付けて提案販売する“ソリューション事業”を目指す。

 ■自動車のEV化について
 自動車のEV化はMB事業にとってプラスに働くのではないかと考えている。EV化しても自動車用配管は必要になると思う。また、EV化には軽量化が求められてくるので、そのニーズに合致した製品を開発・提供していきたい。実際、ハマタイトはボディの樹脂化に伴い、接着剤として採用が広がっている。

 ■MB事業の醍醐味
 タイヤ事業は用途やサイズの違いはあるが、いわゆるタイヤという単一商品だけを作る事業だが、MB事業はゴムや樹脂、金属を使って製品を作り出すことができる自由度の高い事業だ。これがMB事業の醍醐味だと思っている。今後もアドバンテージのあるものは伸ばし、そうでないものは縮小する「選択と集中」を進めていく方針だ。

 ■海外拠点の状況
 米国は自動車の生産台数は落ちているが、当社のシェアは確保できており堅調に推移している。中国は建機関係を中心に好調に転じている。タイも自動車関係を中心に堅調に推移している。イタリアのマリンホースは17年前半までは受注の動きが低調だったものの、下期からの動きが活発になりフル生産になっている。インドネシアは立ち上げが遅れた分、厳しかったが、現在は全製品で認証を取得することができた。18年以降はプラスになるとみている。また、シンガポールにある販売会社も13年設立当初から増収増益で好調に推移している。台湾のホース会社、協機工業も新規の案件が獲得でき、堅調に推移している。このように海外拠点も上向いてきており、18年は“再成長”に向けグローバルでの販売拡大を加速していきたいと考えている。

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