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EV化への対応語る

住友理工、伸びる部材で落ち込みをカバー

工業用品 2017-11-21

説明する前田常務執行役員


 住友理工は11月14日、都内で18年3月期第2四半期決算説明会を開催。その席上で、前田裕久取締役常務執行役員は自動車のEV化への対応として概ね次のように語った。

 「例えば現時点で、全ての自動車がEV化したとしても、需要が無くなるのは売り上げ構成で10数%ほどの燃料ホースくらいだ。それ以外では、エンジンを支えている部品はモーターを支える部品に置き換わるなど、そのまま残る需要も多い。

 また、エンジンがなくなることで需要が伸びる部材も出てくる。車内空間が静かになることで、これまで以上に路面からの音・振動を防ぐ静粛性や防振性が求められるし、車内の電装化が進むことで防水性やシール性の重要性も増していく。これらの部材はより進化・高機能化した形で求められることが見込まれる。当社ではこれまで培った技術や素材を活かし、このような需要を取り込んでいくことで落ち込み分をカバーしていく考えだ。

 一方で、エンジン車に対しても、これまで通り環境対応化や軽量化のニーズなどにしっかりと対応していく方針だ。ガソリン車とEV、両方に対応していくことで研究・開発費はかさむことが予想されるが、自動車新商品開発センターにリソースを集中させ推進していく」

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