日本ゼオンは、CVCを運営する子会社Zeon Venturesを通して、急速な成長段階にあり、化学研究の自動化を推進する英国スタートアップ「Chemify社」に戦略的投資を行った。日本ゼオンは同投資を通じ、化学研究の効率化を推進し、新材料開発におけるスピードアップを図る。

 Chemify社は、化学研究の自動化では最も先行しているスタートアップの一つで、2025年にはスコットランド・グラスゴーに分子設計と合成に特化した最先端全自動ラボを開設。ラボでは、AIおよび機械学習(ML)による分子設計から合成、分析、解析までのサイクルを完全自動化することで、構想から化合物合成までの時間を10分の1以下に短縮することに成功した。これにより、先端材料などの領域で、従来にないスピードでのイノベーション創出が期待される。

 多くの化学会社は、AIの活用やロボットによる実験の自動化を進め、地球温暖化や高齢化といった人類が直面する課題の解決に取り組んでいる。日本ゼオンにおいても、化学研究のデジタル化・自動化をその黎明期から導入し、新たな研究のあり方を模索してきた。今回の投資・連携を通じて、Chemify社の最先端技術を活用し、社会課題の解決に資する新材料の創出を目指す。